以前にヒラマサのアワセについて
質問をいただいた方から
http://www.tmblog.jp/1008_0_0_2017-12-8_2017_12_0_0.html#1

今度は次のような質問をいただきました

「関連の質問ですが、ヒラマサは餌を食べたとき、針などの 違和感で餌を吐き出すということを小島さんの講座でも教えていた だいたと思います。
そこで、私はヒラマサ釣りでは早アワセを心がけていますが、アタリがでて魚の進む方向を確かめているあいだに餌を吐き出すことは ないのでしょうか?」

(以上原文のまま)

ありがとうございます

これも非常によい質問です


おっしゃる通りなんです
当然のごとくこういう疑問や不安が
常につきまとってきます

釣りをやっているとですねー
常にこういう問題が起こってきます

葛藤の連続なわけです

二つの相反する事柄を
同時にやることが理想なのですが
それはどうしても物理的に無理なことが多いものです

仕事や家庭など
日々の生活でもそうですね

大きく言えば
人生において
こういう場面の繰り返しですね

そこで重要になってくるのが
「優先順位です」

話が大きくなって申し訳ないのですが

相反する二つ以上の事柄に
どう優先順位をつけて
どう行動するのか
どう実践するのか

こういうターニングポイントの
決断、判断が
成功者になるか
敗者になるのか
の岐路なのですよ

ちょっと大袈裟でしたね・・・話が

でも、釣りをやっていると
大小様々な場面で
こう言う岐路に遭遇します

人生において
成功をおさめるかどうかの
訓練を釣りでやっているようなものですね

そいで
前置きが長くなりましたけども

ヒラマサのアワセの場合
「ラインがたるんだ状態でアワセたくない」
というのがまず頭にあります

ですから
本当に集中しているときの釣りとしては

ラインのフケを極力少なくし
張った、張ったの状態で流し

ウキに反応があれば
即早アワセが正解です


ただし
実際の1日の釣りのなかでは
そうそう理想通りとはいきません

ラインがたるんだ状態で
大きくアワセを入れると
様々なトラブルが発生します

ラインのショック切れ(高切れ)
魚が深く潜りやすい
やり取りの先手がとりにくい

などです

そしてもう一つ
これはわたしのイメージですけども

ヒラマサの場合
けっこう「向こうアワセ」で
ある程度は針掛かりすると思っています

むしろこっちがやるアワセのアクションは
異物を感じたヒラマサが
吐き出そうとしたり
ビックリして走ったときに
ウキやラインのわずかな抵抗で
針がかかってしまうのですが
これを最後にとどめを刺すためのものであって
確認の意味もあるんです

そしていかによい体制にこちらが整えて
やり取りに持っていけるかの
アクションなのですね

ですから
そんなに大アワセは必要ないと考えているのです

ラインのフケは
リールを巻いてこちら側がとるよりも

少々、魚に違和感を与えてでも
魚の方に引っ張らせて
ラインのフケを解消し
次のやり取りの準備をするための「間」となるのですね

実際のアクションで解説できるといいんですが

イメージというか
考え方はこんな感じなんです

こうやって
解説していくと
事がすごく長い時間の出来事のように感じるかもしれませんが

「ラインの方向を確認する間」
といっても
ほんと感覚的なものであって
数秒間の中の出来事なんですね

そういった数秒間の中にも
これだけいろいろなイメージがあったり
考え方があるということです

要はみなさんが
どこに優先順位をつけて
どのようなイメージで実践されるのか

その辺もですね
考えていくとですね
釣りの醍醐味というか
釣りの楽しみの一つとなることでしょう

このテーマだけで
1回の講座が持てそうですね

よい質問を
ありがとうございました


それともう一つ
針先のチェックが重要です
常にキレキレの状態かどうか確認し
少しでもなまれば交換をしてください



なんかややこしい説明になってしまいましたねー

わかるかなー