もうひとつ質問をいただいています
ありがとうございます

(質問の内容は次の通り・・・原文のまま)
「潮が早い時などは軽い仕掛けにこだわらず、思いきって3Bとか6Bでしっかり棚をとって釣りしたほうが確実でしょうか?」

これもですねー
いい質問ですねー

フカセ釣りをしていると・・・
特に竿1本分以上のタナを遊動仕掛けで釣る場合において
常に自問自答するテーマです

これもですねー
奥が深いですよ
潮の早さの程度やその流れ方、風、波、サラシの条件によっても
その釣りイメージは千差万別、パターンはいく通りも考えられます

したがって、やり取りなどと一緒で
どれが正解で、どれが不正解なのか
なかなか「これだ!」っていう明快な回答が出しにくいものです

以上のことを前置きした上で
わたしのイメージやいくつかのパターンを紹介します

まず考えることは
ここでもフカセ釣りの基本中の基本である
「マキエとサシエの同調」です

その上で海中にあるハリスやサシエの状態がどのように流れているのか?
どのように流れれば本命魚のヒットに持ち込めるのか?
以上のことを常にイメージしながら釣りを組み立てることが重要です

 

九州や四国の離島などで本流がゴーゴーって流れるような場合は
ゼロからマイナス浮力のウキで(ノーガン玉の完全ふかせ)
ウキごと潮の中へ入れてしまって
その流れに任せてラインを送りながら
ラインの走りでアタリをとる釣りをします

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(仕掛け設定や釣り方のパターンや組み合わせは無限にありますが・・・)

ここでの注意点は
流すときにややラインにテンションをかけながら
ときにはラインを止めて
サシエをウキよりも先行するように流します

もうひとつのパターンとして
どうしても沸き上がる流れや上層部の流れが早いなど
いわゆる2枚潮になっている場合は
浮力のあるウキを使って
その浮力以上のガン玉を打って流し込みます

この場合も遊動でタナを取るというイメージではなくて
ウキごとハリス全体を潮の中に馴染ませていきます
ここでも基本はサシエをウキよりも先行させながら流していきます

隠岐や島根半島では、このように本流・ゴーゴーまでではないにしても
トロトロと比較的早い速度で流れている状況で
竿2本程度のタナを狙いたいとき・・・・

このようなシチュエーションはよくありますねー

この場合でも水中のイメージが大切です

軽い仕掛けで潮目となる潜り込む流れを利用してタナを取っていくのか

比較的大きめのオモリまたは水中ウキを使って遊動部分を確実にキープして
このオモリ・水中ウキの部分を起点にハリスをL字状にして流すのか

ハリス全体に多数個のガン玉を打って
ハリス全体を「ノの字」の状態にしながら設定のタナまで落とし込むのか

いずれの設定でも
仕掛けを引いたり止めたりしながら
遊動部分を出し入れし
ウキよりもハリス・サシエが先行するように流していくことがキモです

海の状況や魚の活性などによって
その答えは変わってくるものです

さて、どれがいいのでしょうか

それは釣り人が海中の状態をイメージしながら
いろんなパターンを試してみて
その場、その場で答えを導きだしていくしかないのですねー

ここにフカセ釣りの面白さがあります

そのプロセスを経て得たアタリ
そして取り込んだ魚の価値

これぞG1な1尾
価値ある1尾なのですねー