祝日は穏やかな天気に恵まれて
コロナ禍も感染が縮小傾向にあってか
各地ではイベントが再開され
子供たちの賑やかな声が響き渡っていましたねー

わたしはちょこちょこ仕事もあって
この日も釣りはお休みでした


さて、自分が釣った魚の処理の続きなんですけども
「釣った魚を全部神経締めしとるかやー?」

いやいやー
誤解を招くような表現になってしまってごめんなさい

全部ではないです

まだまだ釣り優先でして
時合を逃したくないし
1本釣れば、また次、また次とのぼせてしまいます

それでもですねー
釣って持って帰って食べようと思う魚は
ほぼほぼ全てにおいて
脳締めと血抜きは施しています

(脳締め、血抜き、神経締めをしたキジハタを
 5日間チルドで保存して、なんちゃって握り寿司に)


血抜きもよいのは
海水の中で尾っぽやエラのところを持って
フリフリ振ってやると血の抜けがよいと思いますが
そこまではなかなか手間を掛けられないのが現場です

バッカンに海水をためておいて
頭からぶちこんでおくのが精一杯

そこでですねー
その中から神経締めを施して持ち帰る魚がいます

魚種を問わず40cm以上で刺身で食べたくなる魚
その中でも今が旬の魚だったり
同じ魚種でも個体差があって
これは体高もあって肥えているなーとか
これは脂があってうまそーとか

そういう魚は今が時合であっても
少々手間がかかっても必ず神経締めを施すようになりました

それがですねー
これがねー効果があるんですよー

神経締めねー


以前は脳締め血抜きで
釣り人が現場で処置する方法としては
これで十分だし
漁師が網で大量に捕獲した魚と比べても
旨いはずだと

でもねー神経締めしてからは
さらに魚が旨くなることを実感しています

釣りから帰ってすぐにその晩に食べるのであれば
そんなに違いはわからないのかも

問題はすぐに食べない場合
すぐに食べられない場合がありますわねー

よく言う
「魚を寝かす」ってやつです

釣りから帰って
ハラワタを出し、エラをはずし、血合いをきれいに洗い流す
わたしは現在ウロコもはずしています

この状態までして
ラップかナイロン袋に入れてチルドで保存します

1日後、2日後、3日後といろいろ経過時間を試しながら
お刺身でいただきます

グレ、青物、キジハタ、イサキ、マダイ、カワハギなどなど
わたしが釣って帰る魚のほとんどはこうして
1週間は刺身で食べられます

旨いです

家族も
「やっぱりお父さんの釣った魚は違うねー」
「もうお店の刺身は食べられんわー」
などと嬉しいことを言ってくれますが

確かにわたしも自画自賛
実感しています

そこでね
実証実験みたいなんですが

神経締めするようになってから
寝かせて美味しく食べられる時間が長くなり
旨味もさることながら
食感が釣って直後とそんなに変わらなくなったような

神経締めする前は
4、5日するころから少し独特の匂いがしてくる
腐った匂いでもなく、食べられないわけでもないですが
身も柔らかくなってくる

これらが抑制されている感じです
神経締めするとですねー

(神経締めまで施したグレとカワハギの
    なんちゃって握り寿司、家族の中でも人気です)


ここまでは
ここ5、6年前からですかねー
神経締めをやるようになってからの
わたしの釣った魚の仕立て方法です


それをさらに進化させて
さらに釣り魚を美味しくしていくのが
「津本式 究極の血抜き」だわーと考えているところです

津本氏の本を勉強していくと
「魚を寝かすというのと熟成させると言うのは別物」
ここのフレーズにもビビッときましたねーわたし

わたしの中では現在
釣ってから1週間前後が刺身で美味しく安全に食べられる
ほぼほぼ限界かなーと思っておりましたが

津本式究極の血抜きをさらに施せば
まだまだ日にちを伸ばせるし
まだまだ釣った魚を美味しく食べられるのではないか

そう思わせてくれるんですよねー

おもしろい

楽しい


わたしも徐々に歳を重ねてきましてねー
我武者羅にノボセ込んで釣果優先できましたけども

いかに釣った魚を美味しく食べられるか
この事に重点をおいて手間を掛けるのもいいかなーと

釣りも学び続けますが

釣った魚をもっと美味しく食べることも
学び続けます