26日、27日、28日の3日間
私のふるさと宍道町では夏の祇園祭「れんげ祭(さん)」があった

わたしたちが子供のころは20日から始まって3日間の開催だったが
梅雨の後半と重なり雨天にたたられる事も多かったかった

古くから伝わる氷川神社の伝統行事ではあるが
予定していた花火や催し、出店なども雨天にたたられてはどうしようもない

年々人出は減り、最もにぎやかな中日でさえも人出がまばらな時期があった

そこで町では様々な試行錯誤を繰り返して
今日に至っている

日程も一週間ずらした

様々な芸能を呼んで祭りを盛り上げたが
これも今ひとつ定着しなかった
数年前に当時の川島町長の発案で
宍道独自の踊りを開発して発表した

この踊りは「しんじ恋踊り」と名づけられ
町民みんなが練習に励み祭りのクライマックスにメインストリートを踊り歩いた

今では全国に広がる高知の「よさこい」からヒントを得たものだが
曲には宍道に伝承する宍道神楽の戦闘モードに奏でる囃子を取り入れるなど
宍道の住民だったらだれもが聞きなれ幼少を思い出すフレーズだ

今年は近隣の「よさこい連」のグループなども参加して
交流踊り?・・・が披露されたくさんの人たちが楽しんだ

町は合併して町の文化も廃れていくことを心配したが
「れんげ祭」は今年も元気だった

過去にも増して人出の多さに驚いた
そして目に付くのは、どこにいただろうかと思われるほど若者が多い
他の町からわざわざ来たという人も多かった

水郷祭には劣るだろうが
湖上に打ち上げられる花火もよかった

宍道が発祥とも言われる「いずもナンキン」の展示即売も恒例となった

宍道神楽はメンバーに中学生も加わって
今年初披露された「田村」という演目はユニークな舞だった

この神楽の見物客も子供や若い人たちが目に付いた
ひとつ注文を言わせてもらうと
やはり宍道神楽のメインは「大蛇退治」だ
たくさんの子供たちもこの演目を待ちわびたが
クライマックスとあって深夜までは待てなくしぶしぶ帰って行った子供たちも多い

早い時間に一度舞ってもらうとありがたい

こどもたちには
神楽の舞や囃子の音が
ふるさとの記憶として残ることだろう