台風12号の被害は

想定外の甚大なものになった

 

いまだに孤立した集落があるようで

安否が気づかわれる

 

この被害でお亡くなりになった方へは

ご冥福をお祈りするとともに

行方不明者の迅速な救助と

被災地の救援・復興を願うところだ

 

今年の元旦からは

地元の島根半島東部での雪害・集落の孤立、船舶の沈没

 

そして、３．１１の東日本大震災

この度の台風水害と

 

自然が猛威を振るっている

 

どれもが「想定外だ」

「予測不可能」

といった声が聞こえてくる

 

そして、この教訓を今後に活かすためにも思う

 

 

日本の国民性といおうか意識といおうか

他に依存度が高いということ

 

行政の判断がなくては

避難しない、非難できない

 

そして、国や県や市が

「あーしてくれなかったから」

「こーしてくれなかったから」

 

避難勧告を出せば

「早い」だの「必要なかった」だのと批判され

対応が遅ければ

またこれも「行政の責任」とお叱りを受ける

 

この台風水害でも

災害本部の陣頭指揮を執る

町の町長の自宅が流され

娘さんが死亡、奥さんが行方不明というニュースが・・・

 

いたましい

他人事とは思えない心境だ

 

公の立場の者は

市民、住民の生命と財産を守る責務と責任を負っている

 

しかし、結果的に自分の家族さえ守れなかったことになった

公の者であっても

それも被災者で当事者

 

他に依存するのではなく

住民一人ひとりが

自己責任において

自らの命は自らが守る意識付けが必要ではないか

 

そして、自然の力、自然の摂理をもっと理解しなくてはならないと思う

 

同じ時期、ニューヨークマンハッタンでも

同規模の台風接近に伴って

大規模な避難勧告が出て

あれほどの世界的タウンが

一時休止した

 

結果的に被害は最小限に食い止められ

判断した市当局には

称賛の声が上がったという

 

日本だったらどうだったのだろう

停止した分の「営業保障」だ「賠償」だと

騒ぎになる

 

週末に重なったこともあり

予定されていた多くのイベント中止を余儀なくされたとも伝えられたが

 

それでもぎりぎりまで引っ張って

強行実施されたものもたくさんあるという

 

営利至上主義も必要ではあるが

 

まずは命

 

そして、自らが自らの判断で行動する、行動できる力を身に付けたいものである

「備えあれば憂いなし」

 

身近な行政も

普段からの意識付けとして

自主的避難をする者への支援や

場の提供など

 

自らが判断・行動を起こせる意識を高める

取り組みが

自然の猛威から少しでも逃れられる手立てにならないか

 

公の判断にも限界がある

「何でもしてあげるから安心して」・・・ということが

結果的に命取りになる

 

公は確かな情報を迅速に伝える役割

それを判断して行動するのは市民の役割

 

自己責任と自己判断能力

災害時にいつも

日本人の弱点を見る