甲子園も台風の影響で開幕戦が2日順延するなど
影響を受けましたが

やー連日の熱戦、激戦
感動の連続ですねー

なかなかじっくりテレビ観戦とはいきませんけども
当日の試合を深夜の「熱闘甲子園」でチェックします

これまでの試合では

春を制した龍谷大平安が開幕戦で春日部共栄に敗退
県予選決勝で劇的逆転劇を演じた星稜が甲子園でも逆転勝利
初回8失点から劇的逆転勝利した大垣日大
13日の試合では
広陵のサヨナラ押し出し負け
市和歌山の延長12回サヨナラ負けが印象に残りました
14日も山形中央が土壇場に逆転しましたねー
今年は特に逆転試合
僅差の接戦試合が多いように思います

市和歌山のこの試合
二塁手の守備が勝敗を分けましたが
私も込み上げてくるものがありましたねー

負けは負けですがナイスゲームでした

そしてこのプレーは
後にスコアー上
打者の内野安打と打点が正式記録として
訂正発表されたそうです

そうなるんですねー
めったにないプレーの一つです

大会期間中は
過去の名場面や懐かしい映像もよく特集されますが
近年のところで私が最も印象に残るのは
佐賀北旋風に沸いた
佐賀北(佐賀)VS広陵(広島)の決勝戦
あの試合はすごかった
そして優勝した佐賀北は
そこへ勝ち上がるまでのプロセスがすごかった
「がばい旋風」とも呼ばれて伝説となりましたね

開幕戦に登場し勝利すると
2回戦は15回引き分け再試合を勝利し
準々決勝では帝京(東東京)を延長13回サヨナラ勝ち

この試合の延長
再三ランナーを出しながらも
久保投手の粘りがすごかった
スクイズで仕掛けてくるも
見事なグラブトスで
2度も得点を阻んだシーンは圧巻でした

ちょうどプロ野球界の裏金問題に端を発し
高校球界でも野球留学や特待生制度など
私立高の取り組み方が議論になっていたさなか
進学校で公立高校
すべてが県内中学出身の佐賀北が
私立強豪校を次々に撃破して勝ち上がる様は
「これぞ高校野球の神髄」と言わしめるものがありました

子どもたちの表情もよかったですねー
そして最後まであきらめない

甲子園という
ひのき舞台で野球を楽しむ・・・まさに野球小僧たち

そして決勝は7回終わって0-4
だれもが広陵の優勝をイメージしたことでしょう
広陵の好投手 野村選手(現広島カープ)の投球も素晴らしかった

しかし
8回裏の佐賀北が一挙に5点を奪って逆転
この回の攻防は鳥肌モノでした

副島選手の逆転満塁ホームランは
球史に残る名場面の一つでしょう
数万の当時スタンドにいた人たちは
この衝撃は一生忘れることのないものとなったに違いありません

気のせいですけども
観戦していたテレビも
歓声の振動で揺れているように感じましたもの

そして後に
この回の球審のボール判定めぐって
広陵の監督がコメントを発表
賛否の議論となりました

私も実際に
テレビ画面でのことでしたけども
「これがボールなのか」と叫んだほど

そしてこの判定が後のドラマを演出することになるのですねー
そうなった展開もまさにミラクル
奇跡ですよ

後にノンフィクション作家らによる
この旋風を再現するような本も
書かれていますけども

球場全体が佐賀北を応援する雰囲気
そのさまは
電波を通して
全国の人々をも味方につけてしまうような
そんな流れ力が働いたように思いました

そして本来ならストライクだったと思われる判定も
佐賀北優僉璽札鵐尾の判定に
その力は流れた

そんな異様なムードがあったように思います

その佐賀北と広陵が
今大会に代表校として名を連ね
共に一回戦を勝ち上がれば
対戦するという組み合わせでしたが
どちらも敗退し実現はしませんでした

当時優勝した佐賀北の選手たちが
後にプロの選手になったという話は聞きませんけども

選手一人一人のレベルは相手よりも劣っていようと
総合力で相手を勝ることができる野球の奥深さを
まざまざと伝えてくれたチーム、メンバーでした


あの時の選手たちは今
どのような人生を歩んでいるのでしょうか

ちなみに
この時の広陵メンバーの内
野村投手をはじめ
5人がプロ野球に入団
いかにすごいメンバーがそろっていたかということです

そしてすっかりこの試合でヒール役になってしまった
広陵の野村投手も
この経験を糧にさらに技術を磨いて
プロ野球選手として活躍していますね

あまりプロ野球に興味を持たない私ですが
高校時代のこの試合をきっかけに
野村投手の活躍も応援しています