15日は

今年から興行が始まった女子プロ野球を観戦した

 

京都府福知山球場・・・13時プレーボール

巷では高速道路無料化、週末1,000円、盆休みの帰省ラッシュ

渋滞情報が流れているさなか

 

9号線をまーっすぐ行くルートも考えたが

早朝3時に出発して高速へ

早出の甲斐あってか

まったく渋滞にあうこともなく7時には福知山市に到着

 

時間があるので

近年女子公式野球部が創部したという

福知山成美高校を訪ねてみた

 

近くにあった警察署で道順を聞いて到着

盆の日曜日だというのに

学園事務所には職員の方がおられ

周辺施設を丁寧に教えてくれた

 

男子では甲子園に何度も出場している名門校だが

グランドは意外と狭い

「これだったら宍道中学校とかわらんのー」

 

そして、女子のグランドへ

ここも専用とはいえない環境で

陸上のトラックやサッカーゴールが混在している

環境としてはまだまだのようだ

 

練習は盆中で休みのようである

 

 

 

福知山球場はほんの地方球場

男子のプロ野球スタジアムとはかけ離れた規模だ

 

早くからスタッフたちが準備に追われていた

 

それでも選手たちが身近に感じられるのはいい

練習風景から、試合、試合後と

選手とじかに触れ合うことが可能なのだ

 

娘の也弥は同じ女子選手のプレーに釘付けだ

「すごい」「かっこいい」

何か得るものがあればいいが・・・・

 

也弥のお目当ての選手は兵庫スイングスマイリーズの厚ヶ瀬選手

2008愛媛であった女子ワールドカップを観戦した時に

当時彼女はまだ高校生

鹿児島県の神村学園の選手で

代表に選ばれていた

 

小柄だが躍動感あふれるプレーに

何か感じるものがあったようだ

そして憧れに・・・

 

ショートの守備はすばらしい

守備だけなら男子に持っていっても

通用するのではないかと思わせるほど

 

チームでは不動の1番を打つ

この日は残念ながらノーヒットに終わったが

3割を超える打率と高出塁率で前期優勝の立役者だ

(この打球はいい当たりだったが惜しくもファール)

 

 

さて、試合の方は

なかなか競った試合で

最後の最後まで勝敗がわからない展開

お互いに最終回に1点を奪い合い勝利のチャンスがあったが

あと一本が出ずに9回引き分けだった

 

展開としてはホームの京都が逃げ切るかに思われたが

守備のミスが痛かった

攻守にわたって記録に残らないような細かなミスも多く

これまでの対戦で圧倒的に劣勢にたたされる原因になっているだろうと思われる

 

観客は真夏のデーゲームにもかかわらず

1,000人以上はあったと思う

とにかくあつかったー

 

 

まだまだ小規模だが

応援団や毎回見に来ているだろうと思われる熱烈なファンの姿もあった

 

現在の女子のトップレベルは

男子中学2、3年生程度(シニア)といわれているが

この試合を見る限りでは

投手の投球スピード(球速130キロ以上で三振がとれる)

捕手のセカンド送球も含めた守備力(ランナー1,3塁で1塁ランナーの盗塁阻止)

そしてチームに一人二人オーバーフェンスが狙えるようなパワー(ホームランでの得点)

 

プロとしての興行を維持していくにはこの辺が課題のように感じた

こういう男子並みのパワーを持った選手の出現によて

小技やスピードを生かせる小柄な選手とのコラボで

女子野球としての魅力を発揮してほしいものである

 

そして感心したのは彼女たちの取り組む姿勢にある

施設内の移動中など私たちに接すると

だれにでも気さくに笑顔であいさつしてくれる

 

顔見知りのファンなどには

選手の方から話しかけたりも・・・・

 

試合が終われば

2グループに分かれて

 

スタンドのごみ拾いや清掃

スタンドを後にする観客にはお見送りとお礼のあいさつに並ぶ

 

ここでまた、ファンとの交流が生まれるのである

 

プロとしての興行収入もあるだろうが

女子野球の普及と後進の育成にも寄与しているのだ

 

18歳未満の女性は入場料が無料である

女子野球の可能性と夢にかける関係者の想いが伝わってくるようである

 

 

一見華やかなイメージがするプロの世界ではあるが

こういった取り組む姿勢や

下済みの経験も大切にしている姿は

トップに立つ者の強い理念を感じる

 

(サインに快く応じてくれた厚ヶ瀬選手)

 

彼女たちは引退後の自立のために

活動を続けながら介護などの資格取得にも取り組んでいるという

 

 

勝てば少々な事は目をつむってもいい

勝てば何をやってもいいといったような

勝利至上主義に走りがちな

指導者や保護者たち

 

少年野球や学生野球の関係者にも見習ってほしいところである

 

今年始まったばかりの女子プロ野球

これからの活躍と取り組みに目が離せない