中学野球は

県大会出場をかけて

湖東中と対戦したが

0-1で完敗

県大会出場の夢が絶たれた

 

晴天だったこの日

第4試合のこの試合のプレーボールごろから

急に厚い雲に覆われ風も強くなってきた

試合途中には雷雨で5回も中断するなど

選手にとっては集中力やコンディションを維持することが難しい状況だったが

両校とも最後まで緊迫した試合を展開した

 

勝負は結局初回の攻防だった

お互いが緊張の初回

ここで守るか・・・抑えるか

その後の試合展開をも左右する

先行の宍道はワンアウト1、2塁のチャンスを生かせなかった

一方湖東は、肩の負傷を抱える宍道エースの立ち上がりを

思い切った走塁で浮き足立つ野手の盲点をも付いた

ランナー1塁から内野ゴロの間に一気に3塁へ

3塁への送球が逸れたのを見てランナーは迷わずホームへ

カバーが懸命に送球するがこの球も逸れて1点先制された

 

送球間の3塁への走塁も

3塁送球のボールが抜けてからの

本塁への走塁も

ともに送球がよかったらアウトのタイミングまたはクロスプレーのタイミングだったが

次の塁を果敢に攻める思い切った相手の判断が勝った

 

宍道に一番欠けているところ・・・弱いところを逆に初回からつかれた形だ

「あそこで・・・あの場面で走ってくる」という想定が宍道の選手にあたのか

決して油断ではないが・・・普段から攻撃で自分たちがそういう思い切った判断が
出来ていないのだ・・・やっていないのだ・・・ここを付かれた

カバーもカバーだけが目的になっていて
次ぎに相手が走ってきたときのプレをどうするのか

相手が走ってきたなら次に送球することを想定した体の運びが必要だ

「腰を落として両手で捕る」これが基本だが

勝負どころではシングルキャッチして相手をアウトにする勝負のプレーも必要だ

今となってはもう遅いが・・・過去の試合を観戦していていつも感じていたことだ

試合では・・・特に勝負が掛かった試合では

練習を超えたプレー、普段の自分を越えたプレーも必要だ

だから野球は面白い、だから練習よりも試合は面白い

そういう意味では野球(プレー)にも遊び心も必要なのだ

確かに中学生らしいまとまったいいチームだが

勝負に勝っていくには何かが足りなかった

そこが今後のチームつくりの課題でもある

 

その後はエースが

相手を1安打といつもの粘りの投球を懸命に続けたが

相手投手の速球とブレーキの利いた変化球に最後まで的を絞ることが出来なかった

いつもの足を絡めたバント攻撃も

相手にことごとく読まれていてミスを誘うことが出来なかった

 

これで3年生はすべての活動が終わることになる

夏にはまだ程遠いこの時期・・・・中学野球を引退する

 

ナインは泣いた

泣いてスタンド裏から立ち上がれない

やっと保護者が諭して最後のミーティング

「人生の中でもきっとこの日の悔しさは、それぞれの心に刻み込まれ
  哨僉璽札鵐疲の糧となるはずだ・・・勝負には負けたが、みんなが取り組んできたことに
     自信を持ってほしい」

・・・と監督は締めくくり・・・3年生一人ひとりと握手を交わした

 

応援に駆けつけた保護者たちも泣いた

「監督、指導の先生には感謝しています・・・ありがとうございました」

確かに勝負には負けたが
「地域一の礼儀正しいさわやかなチームにしよう」という監督さんの方針・目標は
達成されていたと思う。

攻守交替の全力疾走はNO1だった

キャプテンを中心にいいチームに仕上がった

県大会出場の夢は絶たれたが・・・これで野球は終わったわけではないので

次の夢に向かって・・・また歩みだしてほしい