タルカゴについての質問をいただきました

ありがとうございます

 

たぶんですが

これはG1タルカゴ ドクロを作成するに当たり

金具部分のステンレス棒を組む工程を

指してのものだと受け止めました

 

市販品は硬質ステンレス棒を完璧に取り付けていますが

専用のプレス機など専門の道具がない個人では

確かに難しい作業のひとつです

 

私も、仕上げの最後の最後で

この作業でダメにしてしまう場合があります

慎重さも必要です

 

今でも

もっとよい方法

よい道具がないか模索しています

 

現在私の場合は

硬質ステンレスではなく

少し軟質?のものを組んでいます

これは通常ホームセンターなどにおいてある

ステンレス番線なのです

 

太さは1.4mm~1.6mm程度

 

これが太くても、細くてもよくありません

これだと自由自在な形状に処理しやすく

端の処理もしやすくなります

 

普通のペンチやラジオペンチで

作業が可能です

 

また、この太さであれば

使用時にたやすく変形したりもありません

 

組む形状や長さは適当ですが

いろいろ研究した結果

少しずつ変わってきています

オモリの大きさやタルの形状、浮力などを考慮して

バランスを考えます

(最近仕上げたものはこんな感じです) 

(写真のものは中程度の大きさで
              比較的残存浮力を残したタイプです)
(写真左のボディー部分に見えるオモリは
    撮影するためにバランスをとろうとただ置いたもので、意味はありません)
(感覚で仕上げているため、微妙に違いがあるのがお分かりいただけると思います)
(この辺は私の性格でしょうか「いい・・・かげん」なのです)

 

私の感覚で仕上げていますが

 

何事においても

バランスがいいものは

機能的に優れ

パッと見たときに

なんとなく美しいですよねー

 

そういう感覚は大切にしています

 

 

さて、マダイ釣りに関して

質問者の方から三点釣りについてのコメントがありましたので

少し話してみたいと思います

 

そうですよねー

同じタルカゴの釣りでも

「三点釣り」と「たっちゃん仕掛け」

 

それと、昔ながらの「タルカゴ」と「G1タルカゴ」

どちらがよく釣れるのか

 

どちらもメリット、デメリットがあるものですし

どちらが正解で

どちらが間違いというものではないのですが

 

いつも言っているように

その釣り人のスタイルや

釣りに対する価値観によるところが

大きく影響するのです

 

それでも

私にも経験がありますが

私がG1タルカゴたっちゃん仕掛けに対し

隣のノーマルタルカゴ三点仕掛けに

やられっぱなし・・・

こういったことはよくあることです

 

それでも負けず嫌いな私は

そこでいろいろなことを反省しながら

考えるわけですよ

 

それでどんどん進化して行ったのが

ドクロであったり

天秤の工夫であったり

水中ウキの種類や号数であったり

仕掛けの操作であったり

エサの付け方であったり

手返しのリズムであったり

そのためのロッドであったり、リールであったり

書き出せば切がありませんが

こういったことを組み合わせていって

 

三点釣りのメリットを残しつつも

よりアグレッシブルに釣りこなしていくという

現在のスタイルにたどり着いていくわけですね

 

これもまだまだ進化していくことでしょう

 

例えば具体例をひとつ

 

エサ取りが比較的多い状況で

三点釣りの釣り人が

一投一流し(アタリがない場合)を平均5分とするならば

たっちゃん仕掛けの私は

仕掛けの操作性を利点に

三点釣りの2倍、いや3倍、4倍のスピードで打ち返して行くのです

結果的にエサも多く入りますし

サシエサが残っている時間帯が長くなり

本命ヒットの確立が高くなります

 

そして一度時合いがこれば

取り込み率は高く

取り込み後の次へのアプローチも数段早いですねー

 

三点釣りは

サシエサをより自然に近く流し込むことが可能で

三点になっていることで

オートマチック的な絶妙な誘いが最大のメリットでしょうか

ハリスが長いので

コマセとの距離ができてエサ取りに

サシエサを取られにくいということもあります

 

これと同じような状況をたっちゃん仕掛けで演出してやればいいのです

みなさんならどうしますか?