淞南ナインに学ぶこと

2009年08月20日

立正大淞南がまたやった

新型インフルエンザでメンバーを欠くなか

またも終盤に粘りを見せて逆転勝利

流れ力は強く淞南に傾いた・・・まさにミラクルだ

 

地元では

「でもメンバーみんなが県外出身者では、今ひとつ応援にも熱が入らないよー」

こんな声があるのも事実だ

 

しかし、彼らから学ぶことは多い

 

同じ高校生

同じ島根の地で泥と汗にまみれた日々は何の違いもない

違いがあるとしたらどこにあるのか・・・

 

今年選抜で活躍した開星高校と共に

むしろ全国の強豪相手に互角以上に渡り合う

島根の淞南の活躍は他校の励みや目標になることだろう

 

そしてどこを学ぶべきか

 

私が思うに

親元離れて、自力で生活(支援者はたくさんいると思うが)している

彼らのハングリー精神だ

 

公立高校では

全寮制、合宿生活などの環境を整えることはできないだろうが

野球のトレーニング以外のところで

彼らの精神を学び得ることができないものか

 

 

 

長女は高校のバレーボール部に所属する

自宅からJRの駅まで約3キロを自転車で通い

高校まではJRで・・・

雨が降るときもあれば雪のときもある

夜は9時ごろの帰宅となる

「自力で通う」

「とにかく3年間やり遂げる」

やるからにはこれが私たちが出した最低条件だ

今2年生になる

 

しかし他の選手はどうだろう

比較的学校と近い市内の子どもたちは

ほとんど親が自家用車で送り迎えだ

校門前にはお迎えの自家用車がずらりと並ぶ・・・・

「女の子で夜の通学は心配で・・・」・・・この気持ちもよくわかる

全面的にこれを否定するわけではないが

帰れば夕食の仕度は整っている

朝起きれば洗濯したユニホームがかばんに入れてある

 

これでは技術がいくら高くても

ここぞというときには・・・・勝負になりません

チームですから

これでは上位へいけません

 

指導者も

「親の送り迎えが当たり前」かのようなスケジュールを組んでくる

 

「勝つ」という結果がすべてではないが

「勝つ」ことが「目標」であれば

指導者や親が

良かれと思ってやることで

子どもが学び経験する機会を奪ってはならない

親の安心だけでは・・・・子どもは成長しない

 

またまた高校野球に戻るが

2年連続わが母校

大社高校は県予選で決勝まで勝ち上がったが

 

私の目には

明らかに選手から出るオーラに

相手選手との差を感じた

その差はどこにあるのか

いつも考えている