質問:いっきに3問にお答えします
2016年08月29日
グループで行くと
いつも釣る人、いつも釣れない人がいます
タナとかは同じにしているつもりなんですが
どうしてなんでしょうか?
何が違うのでしょうか?
以上のような質問をいただきました
いい質問ですねー
そうですよねー
こういうことってよくあることだと
みなさんも思いません?
複数人で釣行して
それぞれが
まんべんなく釣果を上げることの方が
非常に珍しい
私の感覚でも
メンバーがその都度変わるとしても
年間を通してみても
1度あるかないかです
大方の場合は
だれかに偏るものです
どこからお話ししましょうかねー
これもですねー
語りだすと奥が深いですよー
全てを語るには
このテーマだけでも
一回の講座のすべての時間
いやいや合宿が必要なほどの
重要テーマです
さて
まず魚というのは
警戒心が強く
危険を冒してまで
なかなかエサに食いつかないということです
ましてや釣り人の仕掛けには
ウキやライン、オモリ、針など
様々な人工物が付いていますから
なおさらですね
そして
魚釣りというのは
釣り人がマキエをして
それに魚が誘惑されて
いてもたってもいられなくなって
ついにはサシエサにパクリと食いつくのです
そのときに
周辺で一番条件の良いサシエサに食いつくものです
3人釣り人がいれば
その3人のうちの
最も魚にとって条件の良い仕掛けのサシエサ
危険がなく
安心して食べられる
サシエサに食いつくのです
ここで疑問点が出てきませんか
それでは
なんであれだけ大量のマキエの中から
わざわざ危険なサシエサに食いついてくるんでしょう
そうですよねー
理屈ではそうですが
色々な条件で
サシエサの方に魅力を感じるんですよ
そのための
仕掛け設定だったり
その操作方法だったり
「エサを2尾掛ける」
マキエのオキアミよりも
大きく目立った方がいい場合がありますね
遠投したい時は
1尾掛けです
つけ方もいろいろ変えて試していきます
わたしは頭から
お腹の方へ針を抜く付け方が多いですね
理由は
早く
チモトのおさまりがよく
遠投時に外れにくい
「水中ウキを付ける」
風の影響を強く受けたり
潮が2枚潮の時とか
仕掛けを出し入れする誘いがかけやすかったり
ただタナを取るだけのためではなく
水中ウキには様々な役割と効果があるものです
これを使いこなすことにより
釣果はグーンとアップします
「誘いを入れる」
これは重要ですよ
コマセのオキアミよりも
針に付いたサシエサの方を食わすための
大切な所作です
誘いと言っても色々な方法がありますが
これは講座などで・・・
次に
島根半島のヒラマサ釣りにおいて
重要な点として
投入する位置
同じ磯に立っていても
やみくもにどこへ投げても釣れるというものではないんです
特に今の時期のヒラマサ釣りは
エサとりとの戦いでもありますね
群れが大きければ
そのエサ取りも散らしてくれますが
エサとりの中を
釣っていくような場合において
特に投入点が重要です
すなわち
ある程度ヒラマサが寄ってきている状況で
ヒラマサがいる
なるべく近くに投入することです
当たり前のようですが
広い海で
どこにでもまんべんなく
ヒラマサがいるわけがありません
ヒラマサがいるところは
けっこう狭い範囲で
ある程度の条件下に潜んでいるものです
この時期のヒラマサ釣りは
勝負が早い
ほとんどのヒットは
投入後、比較的すぐにヒットしてきませんか
タナ自体が浅いということもありますが
エサ取りとの関係でもあるんです
ほんの一瞬の勝負なのです
これもですねー
この場で文章で表現するには
少し難しいですが
「変化のあるところ」に
ヒラマサがいるということでご容赦ください
海を見ていて
海面の表情をよくよく観察してみてください
どこも一緒ではないでしょ
潮、波、サラシ、風などによって
海はいろいろな表情を見せてくれますね
それも一瞬たりとも
またと同じ表情はない
毎回違っているんですよ
それを見逃さないことです
奥さんが
髪形を変えても
髪をバッサリ切っても
口紅の色が変わっても
ぜんぜん気が付かなかったりしますけども
海の表情の変化は
すごく細かいところまで
わたし、わかるんです
そして
その変化のあるところに
本命魚は潜んでいます
変化と言っても
なかなか大まかでわかり辛いと思いますが
その変化の中にも
さらにピンポイントがあるものです
アーチェリーや弓道の的と同じで
よりピンポイントに近くなればなるほど
ヒットする確率は上がります
さらにですねー
今の島根半島の状況を見た時に
次のほかの方の質問にも
関連が出てきます
「島根半島でヒラマサ釣り
フカセでは釣れないのでしょうか
タルカゴでないとダメですか」
といったような内容ですね
そうですよねー
ここのフィールドを考えた時に
特に足元から切れるような
速い潮の流れがあるわけではなく
大きなサラシが出る状況でもなく
(そんな条件の時には渡船が休業します)
そして足元から仕掛けが届く範囲内は
エサとりでぎっしり
どう考えても
コマセと同調させながら
流し込んでいくフカセ釣りでは
限界があるものです
(だからと言って
フカセでは釣れないという意味ではありませんので
誤解なく)
釣る範囲にも限界があります
そして
先にも述べたように
海面の変化をピンポイントに狙って
その位置にマキエとサシエサを同調させようと考えた時に
フカセ仕掛けよりも
広範囲を狙える
タルカゴは素晴らしい釣りアイテムであり
これを使いこなすことによって
ある程度の様々な条件下においても
コンスタントにヒラマサの釣果が
上がるという理屈も
ご理解いただけるのではないかと思います
そして一気に欲張って
もう一つの質問にも
お答えしていきます
「マキエとサシエの同調」についてです
私はいつもこの「同調」について
ウゥ哀薀玻りのすべてにおいて「基本中の基本」であると
言い続けています
これは変えようがありません
しかし
そもそもが
あらゆる自然条件の中で
フリーで流れていくマキエと
さまざまなパーツで組み合わされた仕掛けに
装着しているサシエサを
常に同調させておくことは
物理的に不可能で難しいことです
それでも
いろいろ考えて
一瞬でも
また、より長い時間
マキエとサシエが同調するように
工夫することが大切なわけですね
偉そうに言っていますけども
この状況をいつもモニターに映し出して
観察して言っているものでもありません
これは全てイメージ
だいたいこうなっているだろうなーという
想像の世界なのです
アバウトなものなんですよ
魚だって
マキエのど真ん中が良かったり
少し外れたところが良かったり
完全に外れたところが良かったり
同じ魚種でも
型がいいのは
ど真ん中が良かったり
少し外れたところが良かったり
完全に外れたところが良かったり
いろいろな条件で違ってくるものです
そういう変化を
なんとなく感じとって
釣果を伸ばしていくのが
自然相手の魚釣りではないかと思うのです
そういう「勘」がモノをいう世界だからこそ
おもしろい
ちなみに
わたしはヒラマサ釣りに
ナイロンハリスは使いません
道糸とハリスの結束は
スイベルを使用しています
常にマキエとサシエサの同調を意識して
それに近づけようにと工夫はしています
そのためのタックルの開発・改良
そのためのそれらタックルの組み合わせ(仕掛け設定)
そのためのそれらを使いこなすことの修練
以上が大切だと思っています
やー
一気に
お預かりしていた
特にヒラマサ釣りに関しての
ご質問3件について
長々とお答えさせていただきました
ほんと
申し訳ない
もっともっと掘り下げたいのですが
わたしのつたない文章表現では
わかりにくい点も多々あると思います
一番いいのは
釣場(海)ですねー
現場で実際に釣りをしながら解説すると
よく理解していただけると思います
そして次は講座などで
身振り手振り
時には図に書くなどしての
解説ですね
9月21日は
竹下流の釣り講座に
わたしもゲストで呼んでいただいております
G1フィッシング講座も
この秋、計画中です
ぜひこの機会に
講座にもお出かけください
今回の質問よかったですねー
竹下名人にも提案して
取り上げていきたいと考えています
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