ガン玉使いのバリエーションについて

2025年01月16日

時化ますねー
今シーズンはなかなか凪の日が巡ってきません
風が凪ぐのはほんのつかの間でウネリが残って回復までに次の時化が来るといったパターンです

そんな具合でわたしはまだ初釣りにいけていません

・・・っていうか
実は新年早々にインフルエンザに感染してしまい
仕事の方も出鼻をくじかれた感じで
ようやく職場に復帰したものの倦怠感が半端なく本調子にはほど遠い感じです

今週末は天気が回復傾向ですからチャンスなんですがー
ここは無理せずに体調を優先しておとなしくしとこうと思います

さて、久しぶりによい質問をいただきましたので
ブログで紹介させていただいて回答に変えさせていただきます
質問いただきありがとうございます

それではまずは質問の内容です(原文のまま)

「ガン玉をハリスに打つ際の鉄則がありますか? 私は、基本、棚とり用のガン玉しか打たず、ハリス数ヒロぶんは、自然に漂わせたいと思っています。餌と針の重さもあるので、よほどの条件ではない限り沈まないなんてことはないのでは、と勝手に思っていますがどうでしょうか。小島さんのこのようなときは必ずこう打つ、この長さの間隔で、何個打つ、からまりにくい打ち方など…教えてほしいです」

ふかせ釣りにおいてのガン玉使いについてですが
これもですねー非常に奥が深いテーマだと思います
釣りの中では「やりとり」 と同等に行き着くところのない永遠のテーマです
釣り(ふかせ釣り)をやっている限り一生学び続けることになります

ですからわたしの答えは・・・

状況次第でいく通りものバリエーションがあって
「答えがないのが答え」でしょうか

よい質問だと言っておいて
もともこうもない回答になってごめんなさい

でも一言で言うならそのくらい奥が深く際限がないとでもいいましょうか
正解がない
不正解もない
のがこのテーマです

そこで長くなるかもしれませんが
わたしなりの考え方というか
現段階の考え方を紹介して回答の本旨に変えさせていただきたいと思います

まずですねー
現在のグレやチヌのふかせ釣りを考えたときに
時代と共に大きく釣り方等が変化してきたように思います
フィールド(海)の環境も変化してきました

中学生の頃からグレのふかせ釣りをやっていた頃は
条件さえ揃えば完全ふかせ仕掛け(ガン玉なし)で30センチ級のグレが
面白いように釣れました

それが40センチ以上の良型を狙って釣りたい
トーナメントの釣りで他の選手に勝ちたい
そういった高度な釣りに移行するにつれて考え方も変わってきますし

昔とは海もずいぶん変わってきました

ふかせ釣りの基本中の基本は
「サシエサとマキエの同調」ですが
現代のふかせ釣りシーンを思い浮かべたときに
理想とした釣り方(セオリー通り)が通用しなくなってきています
いきなりマキエとサシエサを同調させながら流していては
一瞬のうちにエサ取りにやられるか
本命が釣れてもリリースサイズばかりです

また、フリーで流れていくマキエに対して
ラインやウキ、針などが付いているサシエサは
風や波、サラシの影響を強く受けます

マキエと同じようには流れないし沈んでいきません

こういった要件を克服しながら
いかに狙いの・・・例えば40センチクラスのグレを仕留めるプロセスにおいて

どこで、どのタイミングでどの程度マキエとサシエサを同調させるのか(本命魚にサシエサを食わせるのか)この答え(釣果)を導き出すための重要なアイテムが「ガン玉」であると考えています

こう考えると

仕掛けをどの方向からどのようなスピードでどの棚まで馴染ませるのか
さらにどのような状態でキープして
どの棚と方向へ流していくのか

海中でのサシエサとマキエの状態を常にイメージしながら釣っていくわけです
特にサシエサの状態は
ハリスの角度やサシエサの動き方など細部にわたります

釣り人の仕掛け操作によっても変わります

これらのことを

様々な自然条件や魚の出方、動き、活性なども考慮

その組み合わせは無限に広がるわけです

ガン玉のみを考えてもその組み合わせは
号数や個数、その間隔、取り付け位置などなど
いく通りもあるわけでして
その都度、現場で思い付くがままに変えていって
答え合わせをやっていくのです

使うウキによってもその設定は大きく変わります

あくまでもその時の釣果が答えなのですがー

実例を紹介しますと

強いサラシの中の磯際を狙って良型のグレを釣る場合がありますが
そういった場合は1ヒロのハリスの中に
Bとか2Bのガン玉を針上2センチから4個、5個を数珠打ちにします

一方同じ状況で大きなサラシの先端部
サラシの泡が消えていく際に竿1本程度の棚を探る場合は
潜り潮(潮目)を利用してノーガン玉でやってみます

それでもサシエサが安定しないと思えば
チモトにG5を1個打ってみます

さらに良型を狙うために
棚を深く探りたいときは
ウキの下に50センチほど空けてBを1個
さらに30センチ空けてBをもう1個付けて
竿2本の棚を一気に取っておいて
海中のハリスがL字になるようにして2ヒロ程度のハリスを
ふかせて誘いをかけるような釣りを展開してみます

このときにB2個の重さと同等のガン玉1個付けるよりも
4ヒロ程度の長めのハリスの中に二分の1または三分の1程度の軽いガン玉を
2個ないし3個に分散した方が馴染みが早く
ハリスがキンクしたり、もつれたりしにくいというメリットがあります

まだまだ語り尽くせないところがありますが
キリがないのでこの辺で・・・と思います

前述したように
わたしの考え方としては
「特に定義も法則もない」

要はその時々で思い付いた方法を次々に展開していって
その答え(釣果)を導きだすイメージです

使用するガン玉は「ヤマワのゴム張りガン玉」で
サイズはG5~4Bを常備しています

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完全ふかせ(ノーガン玉)もあれば
3B、4Bを5個も6個も打つ極端な場合もあります

これまでにも釣り雑誌などで何度もガン玉についての特集が組まれ
全国の名だたる名人さんたちが解説しておられますが
これらを参考にしてみても
なかなか明確な回答がないというのが回答なのだと言えましょうか

(グレ釣りにはなくてはならないアイテム。予備に同じセットを必ず常備しています)

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以上、ながながとなりましたが
よろしくお願いします

こんな話をしていましたらですねー
寒グレ狙いの釣りにも行ってみたくなりましたー

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特にこの時期、極寒の夜釣りですねー
いい時季になってきました

寒グレといってもですねー
最近は一昔の寒グレ釣りとはずいぶん違ってきていますもん

年中エサ取り多いですし
年中コッパグレも多いです

邪道っていう人もあるかもしれませんけども
良型を狙うなら夜釣りが狙い目です

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