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年に一度は離島遠征・・・これを知っておくと便利2007年12月20日バスツアーでらくらく釣行
年に一度は離島遠征へ
そして「これを知っておくと便利」気象台の暖冬予想とは裏腹に1月は全国的に厳しい寒波に見舞われた。特に山陰地方の海上は大荒れの日が多く磯に立てる日が少なかった。無理して釣行しても期待できる釣果に恵まれた釣り人は、さてどれほどあったのだろうか。山陰地方の釣り人は我慢の時季である。 年に1回は離島遠征に そうとは言ってもジッとしていられないのが、向上心あふれる釣り人の心理。体がうずいてたまらなくなるのも仕方がない。そこで私の場合、あてにならない近場の釣りをあきらめて、この時期グレが最も最盛期を迎える九州離島への遠征釣行を計画するようになった。しかも尾長グレといったらグレ釣り師憧れの的。夢の60センチオーバーがヒットしてくるとあれば夢中になるのも仕方がない。平成5年に草垣群島へ初釣行してからというもの、私はその魅力に取り付かれ毎年1月から3月の間に2~3回の釣行を繰り返している。近場の釣行とはちがって、日程も経費も私たちサラリーマンにとっては莫大なものになるが、少し冷静になって考えてみれば近場の釣りや隠岐釣行を何回か我慢すれば決して無謀な計画ではないと思う。休みが連続3日確保でき、あとは家内にゴマをすって経費を捻出できればOK。近年私はこの時期に照準を合わせて「離島貯金」と称し月々積立てておくようにしている。2、3回は無理にしても年に1回はぜひとも挑戦したい。それだけの価値は十分にあると私は思う。休暇を取るために普段から上司や同僚に仕え、時には嫌な仕事も引き受ける。家庭では家内の機嫌をとって家族サービス。たかが釣りといえどもこの普段からの取り組みこそが重要なポイントであり、果ては好きな釣りをとおして自分の人生を豊かにしてくれる足がかりになると私は信じている。普段から、なんでも釣りに結びつけて考えてしまう私は、釣りが気持ちよく思いきってできるためなら少々の我慢や努力は何の苦にもならない。
山陰地方からの九州遠征で最も一般的なのが男女群島だ。釣り場の規模(たくさんの釣り人を収容できる)、渡船の規模(少々のシケでも釣行可能)、比較的安定した釣果(グレの魚影の濃さは抜群)、どれをとっても九州の離島の中では横綱級であることには間違いない。今回は、初めて男女群島遠征を計画しようという人のために、私の経験をもとに「これを知っておくと便利」と思われる内容を紹介しようと思う。そして本号の特集で(p00~p00)も男女群島釣行を取り上げているので、渡船の連絡先や行程などは、同特集記事を参考にされるとよい。 荷造り上手は釣り上手 まず最初に戸惑うのは何をどのように荷造りするかという点である。男女遠征に必要なタックルや準備品は例として 別表 に示したとおりである。これは忘れ物をしないためのチェックリストにもなるので活用していただきたい。さて問題は、このたくさんの物品をどのように詰め込んでいくかである。これから紹介するのは、今年1月に私が釣行した場合の例であるので参考にしていただきたい。ここでのポイントは、1個1個の荷物を大人1人が投げて渡せるような大きさにとどめることである。バックの容量の目安は20リットルから30リットルの防水性の高いハードタイプのものがよい。バッカンなら40センチ前後がよい。時々見かけるのは50-60リットルもある大きなバックに全財産を詰め込んで常に磯に持って上がる人がいる。しかし、車、船、磯への荷物の積み込みは、同行者やポーターと呼ばれる各渡船専属の補助員との連携で手渡し作業で行う。また、磯では頻繁に来てくれる渡船の見まわり状況や安全性と効率を考えると、2個3個と荷物の数は増えてもこの方が便利がよいように思う。荷物の種別ごとや昼釣用、夜釣用とにバックを分けておくと釣りのリズムもよく釣果アップにつながること間違いなしである。 すぐに分かる目印、名前を もう一つ荷物で注意しておきたいのは、大きく自分の名前を記入することと、たくさんの荷物の山の中から自分のものであることをすぐに確認できる目印を付けておくことである。釣り人と荷物が多い男女釣行は、荷物の間違いなどのトラブルがおこりやすい。私は所属クラブのロゴと自分の名前を大きく入れることで、遠くからでもすぐに確認できる。
ポーターに好かれる裏技
荷物の取っ手には、二つの取っ手を束ねるためのひもを付けておくと便利だ。マジックテープ付きの束ね具が付いたバックも多いが、これでは激しい取扱に絶えることができない。登山で使うザイル用のひもなどが丈夫で便利。長めに取り付けておくと結びやすくほどきやすい。自分独自のカラーを使えば目印にもなる。二つの取っ手を束ねるには必ず両手が必要だが、こうしておけば片手ですぐに荷物が持てる。これは普段の釣りでも実践し便利がよいのでぜひ試してほしい。特にバッカンに付けておくと便利だ。ゆれる船上で片手がフリーになるのは安全面でもよく、ポーターからも信頼される。
エサの配分
エサの配分は、半日を単位とした量を船に積み込む段階で砂袋やドンゴロスなどに分けておくとよい。私の場合はオキアミ3キロ版-8個、地アミ4キロ版-6個、配合エサにマルキューの寒グレ遠投-4袋、くわせオキアミ・スーパーハードL-5個を用意する。これを4回に分けて大型クーラーに納めておく。その都度見回りの時に船から補給する。私の場合は夜釣りは地アミを主に使い、昼はオキアミと配合エサを主に使い分けている。 飲料水・食料も分けて 飲料水や食料なども、かさばるものは見まわり回数を計算して大型クーラーなどに仕分けしておくとい。これも見まわり時に船から補給するようにしている。飲料水タンクは2リットルと3リットルに分けて1日目用と2日目用とに分けている。飲料水・食料とも現地に着いてからでは混乱するので、事前に準備して仕分けし、出発前にバックやクーラーなどに収納しておく。
男女の行程には2日目に船からご飯のみが2食分支給される。それ以外はすべて自分で用意しなければならないが、私の場合は釣りを最優先に考えるので極力手間がかからないものを用意している。最近はレトルト食品が豊富でお湯を湧かすことができさえすれば、おいしく簡単に食べられ便利だ。だから飲料水は多めに準備している。全行程5リットルもあれば十分だ。 乗船時、渡礁時の厚着に注意 乗船時、渡礁時にすでに磯で夜釣りをするのと同じ格好の人をよく見かける。つまり防寒着などをすでに着込んでいるわけであるが、これでは汗をかいてしまって体力を消耗するばかりだ。私の場合はこの時、極力薄着に努める。船の中も暖房が効いていることが多いので体温調整に注意が必要だ。私は肌着、トレーナー、レインスーツ、ライフジャケットで渡礁し、磯に上がって少し落ち着いてから中着にフリースを着て防寒対策をしている。パンツはストレッチ、フリース、レインスーツともフロントジッパー付きが便利だ。重ね着をすればするほどジッパー付きはありがたい。このように離島遠征などの場合、アウターには優れた防水性で薄手のオールシーズン用のレインスーツがおすすめで、防寒対策は中着で調整した方がよいように思う。
雨、風対策にブルーシート
この時期の男女群島の天気は変わりやすい。雨、風の対策も万全にしておきたい。私はこれをブルーシートでできた寝袋カバーで対応している。大きさは180センチ×180センチで、縦に二つ折りにしてジッパーで袋状になるようになっている。価格も2,000円以内と手頃で使いやすい。私はこれに、4角と中程にハトメを取り付け、いざというときにはテント替わりにして雨、風をさえぎる。釣行日程が長丁場になるので、ペース配分して体力を温存することも釣果を伸ばす秘訣だ。
釣りツアーの利用も 初めての離島遠征は何かと不安も多いものだが、山陰地方にも「男女群島釣ツアー」を企画する会社が登場したので、これを利用すれば安心だ。今までにも釣具店が主催したものはあったが、観光会社が本格的なツアーとして売り出したのは昨年からと聞いている。
私も1月19日からこの「一畑観光」が募集した釣りツアーに参加させていただいた。今年は大型バス2台、荷物用コンテナートラック2台、渡船2隻チャーターの総勢70人の大ツアーだ。松江-平田-出雲-大田-仁摩と最寄りの集合場所に行けば、あとはもう安心。行きも帰りも寝ていても男女まで連れていってくれる。荷物はリフト付きのコンテナーに積み込み同行してくれる。交通費、渡船、エサ、帰りのホテルでの昼食、入浴が付いて65,000円の費用だ。プライベートで行ったとしても、かれこれこれに近い経費が必要なだけにリーズナブルな価格設定と言える。また、行き帰りの車の心配や地理などのことを考えれば、とことん釣りに集中できる夢のようなツアーだ。帰宅して翌日が仕事でも何の苦にもならない。来年シーズンも企画するというので、このツアーは私もおすすめしたい。
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