12月4日、G杯グレ決勝戦は

京都の礒部さんと

島根の伊藤くんの対戦

 

3位決定戦は

笹岡さんと岩崎さんの対戦

(3位決定戦は「幼稚園」という磯) 

私は決勝戦が行われた姫島の「千畳」に移動して

観戦しました

 

いつもなら参加者全員と役員、報道関係者がギャラりーとなりますが

この日は最大風速が23mと

まさに台風の中にいるようなもの

 

選手の観戦は制限され

約3分の1の人数でしょうか

(ギャラリーの一部) 

それでもこの舞台で対戦できることは幸せなことです

 

私も一度だけ

この雰囲気を味わったことがあったんですが(第15回中泊大会)

当時、使う選手が少ない環付きウキの釣りを

みんなに見てもらえる嬉しさと

ステータス感でしょうかねー

 

このときは緊張するというよりも

この時点で達成感がありまして

もー嬉しくて嬉しくて

ウキウキした気分で釣りをしていたことを思い出します

 

後に考えるに

この達成感みたいな満足感が

結果的には気持ちの弱さというか

気持ちの緩みというか

もっと緊張感があって

何が何でも優勝したるー・・・といった気迫が必要だったと思っています

このとぅ僉璽札鵐肇勝された九州の河野さんには

そういう殺気立ったような気迫が感じられました・・・

 

このときはまだ私も30歳そこそこで若かったですが

これっきりこのようなチャンスに恵まれないわけですから

チャンスを確実に物にするかどうかも

実力なのだと思います

 

さて、決勝戦は

伊藤君が右側、礒部さんが左側で始まりました

本場は礒部さんが入った突端付近

タナが出ていてその際の深みから

良型グレが食いついてきます

尾長グレの実績も多いところです

(右側に入った伊藤くん) 

一方、伊藤君の場所も

今回下見で入りましたけども

このときは、沖目はイサキの入れ食い

タナを入れると・・・ギューン・・・バチーン・・・大型外道です

ここでは磯際と右から出るサラシの潮目で

口太グレが食ってきました

 

お互いに状況を探りながらの釣りを展開しますが

礒部さんに本命のアタリが

やはりタナの切れ目の深みにサシエサを漂わせて

良型グレをヒットさせました

口太ですがこれが後の報道によると

49センチあったそうです

 

そしてこれも報道の礒部さんのコメントですが

「軽い仕掛けを潜り込む流れに合わせて

やや深めのタナを攻めたこと

アタリが出ても早アワセしないで

グレの胃袋までサシエサを飲み込ませて

確実に釣り上げること」

 

狙い通りの1尾だったと思います

 

仕掛けを見ると

ハリス(フロロカーボン1.7号)を竿2本分とって道糸に直結

このハリスの中に上から

ウキ止め→ウキ→クッション→ガン玉→ハリを入れ込んだ仕掛け

ハリス部分のなじみが早く

強風などにも対応した仕掛けでしょうか

こまめで繊細なウキ下調節が可能なのもよいと思います

 

ハリ交換していっても

常に一定のウキ下に調節しやすいのもメリットです

 

私も以前には

トーナメントで多用した方法です

 

伊藤君も磯際を中心に攻めますが

ヒットしてくるのは外道ばかり

確かに私の印象でも

一級磯ではあるんですけども

外道の種類も豊富で

とにかく魚が多いところです

この決勝でも

イサキ、カツオ、ムロアジ、イズスミなどなど

アタリは多いのですが・・・

 

伊藤君もこれに苦戦しているようです

 

そしてハーフタイム

まだまだ逆転のチャンスがあります

 

本命ポイントに入っても

伊藤君は外道のアタリに悩まされます

すると終了時間も近づいたところで

礒部さんが大きく竿を曲げます

これも45センチ

良型の口太グレを取り込んで

このポーズ

この展開、状況からも

勝利を確信した1尾となりました

 

いいですねーこの「どや顔」・・・・すばらしい

礒部さんも親子ほど年の差のある伊藤君との対戦

テスターであることなど

さまざまなプレッシャーもあったと思いますが

終始冷静なベテランらしい釣りを展開されたと思います

何よりも状況の読みと

自分の釣りスタイルを崩さない信念の釣りを

展開されたように私には見えました

すばらしい優勝だったと思います

若い伊藤君にも

この表情から

充実感、達成感・・・そして何よりもよい経験となったと思います

地元(島根)の期待の星としても

今後の活躍を見守って行きたいと思います

 

そして私も

来年、一からの挑戦が再び始まります

 

「まだやるのー」

 

はいー・・・まだまだ夢を追って挑戦し続けます

今大会は悔しさの中にも

充実感もありたくさんのことを勉強して帰りました

 

この経験は

メンバーたちにも

クラブの定例会などで伝えて行きたいと思います

 

私自身もですけども

おまえやつも伊藤君に負けらんようにがんばれよー

・・・って発破をかけます

 

G杯グレ回顧録としては

今回が最終回ですが

 

雑感というか

エピソードなども機会を見て

紹介していきたいと思います