サラリーマンの多くの皆さんは3連休でしたねー
天気は最高によかったんですが
風がねー

山陰地方は強風に見舞われ
GFG島根支部の知夫グレ大会が延期になってしまいました

よい釣果が聞かれていましたので
楽しみにしていましたが
残念でした

それでも3月8日にもう一度仕切り直し
役員の皆さんのご努力に感謝します
わたしも都合をつけて参加します

さて次のような質問をいただきました

「先日、タルカゴたっちゃん仕掛けで、棚の取り方について回答されていて、関連して自分もひとつ疑問が湧き質問させていただきます。
タルカゴたっちゃん仕掛けで20メートル程度棚はとれるということでしたが、イメージ的には、竿3本を越えるあたりから、マキエとサシエの同調ができているか不安になります。竿3本以上の棚をとる場合は、底カゴ仕掛けの方がマキエとの同調で言えばいいのではないかと考えています。竿3本以上の棚をとる場合の底カゴ仕掛けと比較して、タルカゴたっちゃん仕掛けでやる場合のメリットとデメリットを教えてください」

以上のような内容です
先日の質問→回答に関連し
リレーしていてタイムリーですねー
ありがとうございます

まずは
おっしゃる通りです

先日は棚取りに関して
大社取り込み仕掛け(完全ふかせ)と
タルカゴたっちゃん仕掛け(水中ウキによる遊動)との
比較でしたが

今度は底カゴ仕掛けとの比較ですね
いいですねー

このテーマは過去にも取り上げたことが
何度かあったように記憶しています

まず考えることは
1.設定した棚を確実にとる
2.マキエとサシエの同調
3.結果として狙った魚のアタリがあるかないか


外的要素である
風や波、サラシ、潮流などの影響を考えると
底カゴ仕掛けは確実に棚がとれると言えましょう

次にカゴの中のエサをマキエと見立てる底カゴ仕掛けは
ハリスの長さを範囲とした位置に
常にサシエサがあるわけですから
この範囲で常に同調が可能です

1、2に関して物理的な面で考えれば
底カゴの方が確かに安心感がありますね

しかし様々な自然の要素が加わる釣りにおいて
3を考えたときに
自分のイメージ通りまたは思い通りの結果が得られないのが
釣りの奥深さであり
釣りの面白さでもあるわけですね

そしてこれは「釣り味」というか
釣りは漁ではないわけでして

1尾の魚をどう釣るかという
プロセスを楽しむ考え方にもよると思いますから

必ずしもメリット、デメリットで
白黒つけれるものでもないですね

このへんをまずは押さえておいた上で
お答えしていきますね

長くなりそうですよー
このテーマは
2時間の講座でも無理かも
合宿を組まないとねー
本当にとことんやろうと思うとですねー

オキアミボイルの比重を考えたとき
これまた様々な自然条件や
エサの質感にもよりますが
だいたい12ー3mくらいではないかとイメージしています
ヒロで言うとだいたい8ヒロくらいですかねー

いやいや実際はもっと浅いかもしれません

この深さ以上の棚を攻めるには
底カゴにマキエを詰めて強制的に比重以上の棚に落とし込み
それに付随してサシエサも同様に落とし込んで
アタリを待つイメージですね


タルカゴたっちゃん仕掛けで
サシエサが取られることなく
全く反応がない場合に

次の手段として
海面から自然に流していくマキエの比重以上に
深く遠くへ魚を迎えにいかなくてはならないと判断したときに
底カゴ仕掛けに展開していく考えは
わたしも常に持っています

前回のお復習ですが
タルカゴたっちゃん仕掛けで
竿3本(約15m)さらには竿4本(約20m)の
棚が取れるか取れないかと言うと
様々な自然条件はあるものの
物理的には水中ウキとの組み合わせなどで
取ることは可能です。

ただし
海面から放出したマキエと
その時に投入したサシエサがどこまで同調しているか

そこのところは設定する棚が深くなればなるほど
アバウトになりますし
外的要素の影響を強く受けやすいこともありますからねー
なおさらなんです

2の同調のことを最優先した場合の
タルカゴたっちゃん仕掛けは

竿1本(約5m)から竿2本(約10m)までの棚が
同調可能な範囲とイメージできます

海中では
ウキ止めから針までが常に垂直に立った状態になることは
まず考えられませんから

実際の仕掛けの設定は
例えばハリスを4ヒロ(約6m)とって
遊動を6ヒロ(約9m)とって
トータルで10ヒロ(約15m)にした場合

わたしの釣り方としては
手元の操作によって
遊動6ヒロ部分を出し入れして
ある程度の棚を探るイメージで釣っています
その操作の過程では
ハリスの4ヒロ部分もふかされたり
垂直に近く立った状態になったり
自然条件もあいまって
実際に狙っている棚はある程度幅があり曖昧なんです
想定としては自然条件にもよりますが
この設定で3ヒロ~8ヒロ位を狙っている感じです

つまり仕掛けの設定と実際のサシエサの棚は
大社取り込みの完全ふかせや
タルカゴたっちゃん仕掛けの場合は
かなりアバウトで幅があるわけです

この誤差をメリットとみるのか
デメリットとみるのかも
人それぞれなのですよ

「どの棚を釣っているのか不安なので
  自分は底カゴで確実な棚を狙う方がいい」

「自分の操作で様々な棚が探れて
  アタリもダイレクトに感じられるのが
    タルカゴたっちゃんの醍醐味だ」

これはひとつの例ですね
様々な考え方があっていいのです

どちらが正解か不正解かなど誰にも決めることができません

ただし
その時に釣果として結果が出れば
それがその時の正解なのです

タルカゴたっちゃんの場合の棚取りイメージは
釣り師の想像によるところが大きいというか
釣り師の経験や感覚によるところが大きいといえるでしょうか

その点
底カゴ仕掛けの場合は
カゴに付属するオモリの号数にもよりますが
誰でも設定した棚にコマセとサシエサを
確実に送り込むことが可能です
なおかつ一定範囲で常に
マキエとサシエサを同調させることが可能で
キープ力もあります
マダイ釣りの仕掛けとしても
ある面、理にかなった仕掛けと言えましょうか

ただし奥が深いのは
島根半島や隠岐といった
わたしたちがホームグランドにしているフィールドにおいて
必ずしもこの仕掛けや釣り方がよく釣れるのか
またはいつでもよく釣れるのか
はたまた釣りの楽しみや醍醐味としてどうなのか

そもそも
同じフィールドで同じ魚を狙うのであっても
底カゴ仕掛けと
フカセも含めた上カゴ仕掛けとは
アプローチの仕方が違いますから

それぞれの仕掛けや釣り方をとらまえ
メリット、デメリットでくくるのではなく
それぞれの特徴をよく理解して
時にはその両面を融合させるなどして

これはそれぞの釣り師が
それぞれの価値観や楽しみ方によって
答えを導き出していくことではないかと
わたしは思っています

なーんて
偉そうなことを言いますねー
おまえ何様だやってねー

長くなりますが
まだまだ言いたい

磯上物釣りにおいて
マキエとサシエサの同調は基本中の基本って
常日頃からいっていますねー

その事は間違いないんですが
これから釣りを始めようと言う人には
ちょっと誤った捉え方や誤解も生じるのが
昨今の磯釣りの現状です

というのも
必ずしも同調した方が釣果がいいとは限らないからです

そこそこ経験された人であれば
それはすでにお気づきですね

今はマダイ釣りをイメージして
棚取りをテーマにしていますから
マダイで想定すると

マダイはマキエの中心から遠巻きに
サシエサを狙っていることが多いように思います

大型ほどその傾向が大きいようにも思います

こういう経験はありませんか
ミスキャストした仕掛けに
縁でもないところでヒットした

底カゴ仕掛けで
ハリスを長くとっている釣り人の方に
よくアタリが出た

マキエをまったくしない
バットウキ仕掛けの釣り人にヒットしてきた

などなど


それから
山陰地方でなぜ「三点釣り」「大社取り込み仕掛け」
「たっちゃん仕掛け」が考案され
たくさんの愛好者がいるのでしょうか

他の地域には類を見ない
磯上物釣り文化といってもいいですねー

すごいことですよねー

これはこの地域の潮の流れ方など
自然条件に合った釣法で
たくさんの諸先輩方が長い年月をかけて
編み出した秘技といってもよいでしょう

話がもう
あっちにいったり
こっちにいったりで
わたしもこんがらがってきましたけども

同調は大切です
基本中の基本です

ですが本命魚やより大型魚を仕留めるためには
どこでどのように同調させるのか
もっと深く言えば
マキエの成分のどの部位、どの部分を
どこで、どの時点で、どの程度、どのように同調させるのか

そこまで考えているわけです

もうお分かりですね
エサ取りをどう交わして本命魚に到達するのか
同じ魚種にしてもより大型に到達するのか

そうするとですねー
例えばマキエで
ボイル本体だけで考えても
本体丸々状態のボイルを複数尾と同調させるのか
丸々1尾なのか
半分に切れたものなのか
切り刻んだ細切れになったものなのか
固形物はなくてもそのボイルの成分だけなのか
または臭いだけでいいのか
わたしがイメージする同調とはそういうことなのです

必ずしも固形物が同調していなければならないと
言うわけではないんです

地アミや生オキアミ、配合エサを加えた場合は
さらにその適応範囲は広がっていきます

同調が基本だからといって
いつでもウキの頭にマキエを被せている人
常にMAXの遠投釣りをする人
これは間違いです

タルカゴ釣りにおいて
わたしがよくいっている
足元からも保険のマキエを入れておく
というのもエサ取り対策だったり
どのタイミングでどの棚で同調させるのか
そういうイメージがあるからなのです

そして
取り込みに不利であっても
手返しに時間がかかっても
やっぱり「3点釣り」に
こだわるベテラン釣り師には
そういったところに信念があって
なるべくマキエとサシエサを離した位置から
自然に馴染ませていき
ある程度の棚に到達したときに同調するイメージを
大切にしているのです

そうやってエサ取りを交わして
本命魚や大物を仕留めているのです

そしてそのメリットを生かしながら
大物の取り込み率を上げるために
また、単独釣行でも取り込めるように考案したのが
「大社取り込み」なのです

タルカゴたっちゃん仕掛けは
桜江町の横田達夫氏が考案されたものですが

わたしはこの仕掛けに出会ってから
なんとか三点釣りの利点を融合させて
よりアグレッシブルにマダイやヒラマサが攻められないかと
毎日毎日イメージしながら試行錯誤してきました

そしてG1タルカゴの開発があり
ドクロへと進化させ
付属する天秤にオモリを仕込むなどして
今があるわけです

他にも色々あるんですが
ここではマキエを放出するタイミングを
ある程度釣り人側でコントロールすることができるように
したこと

手返しをスムーズにし
とにかく手数を多くすること

そのための
タックル全体の軽量化や
仕掛け回収のスピードアップ化などなど

発想は無限に広がっていき

こうしてよりアグレッシブルに釣りを展開していくことが
わたしの釣りイメージにマッチしているのです

やあー
ここではもう書ききれませんねー
ホワイトボードやパワーポイント(よう使いこなせませんが)
などで図解すると解りやすいと思いますがねー

また、講座をやろうかなー
語り出すとのぼせてきましてねー

どうでしょう
なーんとなく伝わりましたでしょうか

何が言いたかったのか
自分でもわからんようになってきましたが

要は
物理的な部分(それぞれの特徴)については
基本知識として押さえておく必要があります
その原理も理解し、実践してみることが大切です

わたしの考えとしては
「フカセ釣り」も
「三点釣り」も
「大社取り込み仕掛け」も
「タルカゴたっちゃん仕掛け」も
「底カゴ仕掛け」も
すべてやってみなさいませ
ということです

自然条件と融合することも大切です
目で見えるものはもちろんですが
五感をフル稼働してください
第六感が働けばなおよろしい

そして
自分はどういう方向に進むのか
どういう価値観で釣りを楽しむのか
ここも大切です

それぞれの仕掛けやタックルは
ただそれを使うだけで
ある程度の効果は発揮します

でもキモはその仕掛けやタックルを使いこなすと言うことです
それぞれが持つ特徴を正しく理解して
それを自分なりにどう組み立ててどう使いこなしていくのか
その辺が釣りの面白さでもありますね

これだけ長々と書きましたけども

海面からマキエをして
マダイをある程度浮かせて狙う釣り方と

マダイが潜んでいると思われる棚へ
ダイレクトに棚をとって狙う釣り方とでは

そもそものアプローチの違いがあり
その事をとらまえて

それぞれの釣り方にメリットやデメリットはない

というのがわたしの答えです

自分だけで妙に盛り上がっちゃって
すいません

自己満足の世界です