前回のエントリーの内容にも関連していますが
底カゴ仕掛けにおいて
カゴのエサを残すことについて
質問をいただきました

ありがとうございました

そしてこの内容も
前回のエントリーから
過去のタルカゴと底カゴに関する
関連記事を紐解いていただくと
ヒントになると思います

私の考え方としては
海面から撒いたコマセとサシエサが
自然条件などでどうしても
同調が難しくなったと

・・・コマセとサシエサが同調できないと
判断した時に
タルカゴ仕掛けから底カゴ仕掛けに
変更するわけです

または
海面から撒いたボイルが
ある水深で比重が0になり
それ以上沈まないと想定した時に
それ以上の深さにコマセを届け
サシエサと同調させるには・・・

これらを考えた時に
底カゴのオモリの力で
強制的に比重以上のタナに
コマセを運ぶわけですね


そうしますと
投入時に海面近くで
底カゴのコマセが出てしまっては
意味がないのです

また到達するタナまでに
途中でほとんどが出てしまっても困るわけです

理想は設定した棚に到達して
その位置から少しずつこぼれる

または全くコマセが出ずとも
そこにカゴに入った状態のコマセが存在するわけですから
拡散はしなくても
これが重要なわけです

この底カゴに入ったままの
コマセでサシエサと同調させて釣るイメージです

ですから魚種によって
コマセから少し遠い方がいい魚と
近い方がいい魚がいるわけです

大型のマダイは
コマセの中心から遠巻きに見ているものです
ですからハリスを長くとった方が
よいとされています

逆にイサキはカゴから近いところのエサを
食う習性があります
2本バリにするとよくわかりますが
カゴに近い方のハリによくヒットしてきますし
大型が食いついてくるものです


過去に私もこんなことがありました
まだ駆け出し中の20代半ばのころです

師匠の竹下名人との釣行でのこと
フカセやタルカゴ仕掛けでは
どうしてもマダイの釣果が出ずにいたところ

名人はおもむろに
底カゴ仕掛けをセットされ
見事にマダイを連発されたのが
鮮明に脳裏に焼き付いていますねー


その時はエサ取りが少ないこともありましたが
仕掛けを回収すると
カゴの中に半分以上・・・

いやいやほとんどのコマセが
入ったままで帰ってくるのです


もうお分かりですね

そうです
今私がこんこんと説明したことは
師匠の竹下名人から
実践的に教わったことなのです

コマセを残すことは簡単です
目の細かいカゴで
蓋付きのものを選べばよいでしょう

エサ取りが多い時は
このカゴの目からでも
つっついて平らげてしまいますから
結果的には回収時には
コマセが空ということもありますが

要は狙った棚にコマセを確実に届けること
これが一番重要なことなのです

ですから同じ磯釣り
同じマダイ釣り、イサゥ哀薀玻りでも

底カゴの釣りと
タルカゴの釣りとでは
まったく釣りイメージが異なります

ただし、基本中の基本は
フカセであっても
タルカゴであっても
底カゴであっても
「コマセとサシエサの同調」
これが原点なのです