ドクロの作り方(削り方)について質問をいただきました

ありがとうございます

 

回答が遅くなってごめんなさい

 

 

まずですが

このG1タルカゴドクロ

すべて手作業なので

出来上がるまでにかなりの時間を要します

 

私も少しずつですが

喜んで使ってくださる方があり

そしてなるべくたくさんの方に使っていただいて

釣果を伸ばしていただきたいと願っています

 

そこで

今回の質問者のように

ぜひ自分で手持ちのタルカゴを削って

ドクロ製作に挑戦してみてください

 

遠慮は要りませんし

必要な情報は

すべて公開したいと考えています

 

自分で丹精こめて作ったウキで釣る喜びを

味わっていただきたいと思います

 

 

はい、前置きが長くなりましたが

タルの削りは

現在はリョービの電動彫刻刀を使用しています

ホームセンターで10,000円前後で販売していると思います

これに9mmの丸刃が付属していますので

これをセットして削っていきます

 

 

最初は彫刻刀の9mm刃で削っていましたが

 

時間が掛かるというよりも

かなり力がいりすぐに疲れてしまいます

電動機械ですので少々うるさいですが

楽は楽です

 

 

それでも仕上げや

木目によっては

削りすぎないためにも

電動と彫刻刀と併用しています

 

次に穴あけは電動ドリルに

これも木工用の9mmノミをセットして行います

 

作業はタルを万力に固定して行います

 

意外と難しいのがこの作業です

タルの木目によってはすぐに割れてしまいます

 

ドクロ状に削った後に穴をあける工程と

削る前のタル状の状態で穴をあける工程と

両方やってみていますけども

やはり割れが少ないのは

削る前のタル状からの方が安全です

 

タルの中央に溝を掘って(電動彫刻刀の角刃)

糸や針金で巻き

補強を施してから穴あけ作業するとなお安全です

 

そして、この作業で割れたからといって

がっかりしないでくださいね

 

割れるのは想定内です

素材が天然木で

この構造で割れないわけがないのです

ドクロに限らず

タルカゴは使用していたら

必ずといってよいほど割れるものなのです

 

しかし、これを私は消耗とは考えていません

むしろ割れる想定と割れてからがいいんですよ

 

割れることを想定して

使用前にボディーの中央付近に

先にも述べたような溝を切ります

ここにトト糸や細目の針金などを

ギュッと締まるように撒いて補強します

 

この上から瞬間接着剤をたらし

塗料でコーティングしてやれば完璧です

 

割れた場合も同様で

割れた面に木工用の瞬間接着剤をつけて

同時に前述したような補強を施せば完璧

 

実は木材の特性から考えても

このように一端割れたものをくっつけて

補強し

完璧に塗装したものが

完成して使用したときに

最も破損しにくいものなんですねー

 

実際に私が自分で使用するものの中には

釣具店のゴミ箱にバラバラになって

捨ててあったタルカゴを

拾ってきて再生したものも少なくないのです

 

ですから

自分は不器用で「ようこんなことせんわー」って方は

 

ご縁があって

私の手元へお預けいただければ

仕上げてお渡しできると思います

 

ただし・・・、

納期指定ができません(かなりの時間を要します)

実費程度の経費が必要となります

 

こんなこといっていると

製造元や小売店さんからは

タルカゴの売れ行きが悪くなると叱られそうですが

 

磯釣りのこと

さまざまなトラブルでラインブレークしてしまえば

タルカゴの場合遠投しますからまずは回収は無理です

消耗度の高いタックルであることには変わりありません

 

私もよく拝見する

ブログに

磯釣りや鮎釣り、日常の話題など

私と同年代の方でしょう

 

この方がタックルをロストする際に

「たっしゃでな」と言っておられて

私も気に入っています

 

ほんとにそうですね

これまでお世話になった感謝の気持ちをこめて

「たっしゃでな」といさぎよく見送ってやることも素敵ですね