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竹下ウキの沈め釣りについて2010年06月29日
竹下ウキの沈め釣りについての質問をいただきました
ありがとうございます
まずは、回答が遅くなったことをお詫びします
さて、質問の方は隠岐在住と思われますが
竹下ウキの足の部分に糸オモリを巻いて
調整して沈めているということです・・・・・
かなり釣りのレベルが高いか
独創的な発想の持ち主で好奇心旺盛な方だと思います
私も20年ほど前に竹下ウキを四国や九州の大会で使っているうちに
同じようなことをやっていたことを思い出しました
当時はまだ、浮力の強いものしかなく
さまざまなことを工夫して試したものです
この中から竹下ウキの製作者であり
師匠でもある竹下氏にお願いして
進化して行ったのが現在の竹下ウキです
糸オモリなどを巻いて浮力調整したものと
内部に仕込んで最初からその浮力に設定してあるのとは
やはり性能に違いがあるものです
この浮力や長さ、太さ、そり加減などのバリエーションが多くなったことで
全国のフィールドでいかなる状況下でも対応できるようになったわけです
まず浮力から言えば
現在はマイナス表示または「沈め」「早沈め」といった
最初からマイナス浮力のウキもあります
店頭には希少だと思いますが
釣具店に頼んでおけば作っていただけます
ただし、手作りゆえに時間もかかりますし
マイナスの度合いができてみないと確認できないところがあります
だいたいの目安で依頼し
あとはできたものを自分で確認し使い分けることとなります
さて、質問では「-00」表示のウキに・・・・とありました
希少価値があるよいウキだと思います
私もこれに近い浮力サイズをよく使うのですが
私がよくやるのは
ハリスを竿1本分とった完全フカセで
ウキ止めなし
この設定で早い潮にウキごと入れて流し込んでアタリを待ちます
かすかに浮いているウキが
潮目(下に潜り込む流れ)に入って自然に潜り込んでいくことが大切です
ここで問題ですが・・・・
マイナスが強すぎるとどうなるでしょうか
フカセ釣りで一番大切なのは
「コマセとサシエサの同調」ですね
生オキアミとボイルオキアミ、または地アミ、配合餌と
それぞれ比重が違いますが
この比重と仕掛けが同調していますか
針やハリス、道糸など余分なものがついている仕掛けと
フリーで流れていくコマセとの差も計算に入れておかなくてはなりません
それと潮だけではなく
他のさまざまな自然条件も加味しなくてはなりません
沈めて魚の棚へウキを入れることが目的になってしまい
コマセとサシエサの同調ができているかどうか
ここが重要なポイントです
断言はできませんが
もしかしたらコマセの帯よりも
仕掛け(サシエサ)が底へ沈みすぎているのではないかということです
また、竹下ウキはテンションをかけるとさらに沈んでいく特長があるのでなおさらです
そしてもうひとつ気になったのがハリスの長さです
1ヒロでは少し短すぎるというイメージがあります
特にテンションがかかるとV字に折れ曲がってしまいます
できればウキを支点にL字または
やはりサシエサがウキよりも下の方に張りができて
先行している状態が理想です
このことを考えると
浮力ゼロやマイナスで自然に流すだけが効果があるといったわけではありません
潮やその他の自然条件を考えて
例えば2B浮力のウキに
浮力と同等かまたはそれ以上のガン玉を使って
サシエサに引っ張らせてウキを潜らす方が効果がある場合があります
このことも「同調」を一番に考えた結果なのです
その他、コマセを入れる位置やタイミングも重要です
とにかくフカセ釣りの基本中の基本は「同調」なのです
そして、私がマイナスウキをよく使うときは・・・・
これは以外にもベタ凪で潮がほとんど動いていないとき
表層にエサ取りが多いとき
足の速いアジやサバなどのエサ取りが多く最悪のときの奥の手
以上のようなときです
私の中では
まずはウキは浮かして使うもの
これが基本だと考えています
「基本なくして応用なし」
「迷ったときこそ原点を見つめる」
「迷ったときこそシンプルに」
これは釣りだけではなく
日々の生活や人生においてもいえることではないでしょうか
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