次のような質問をいただきました

ありがとうございます

「チヌが好調の地御前等の沖磯釣行を週末に予定していますが、なにぶんこの時期は初めてなので攻略の秘訣をアドバイスいただけませんでしょうか」
「チヌの美味しい料理も教えていただけませんか」

 

地の御前島の攻略として大切なことは

5ヒロ前後の棚を確実にキープすることです

波の上げ下げやサラシ、風、潮の流れなどの影響を受けますから

そこそこの浮力のあるウキで

思い切ったガン玉使いが重要です

 

私のイメージでいきますと

うねりやサラシがきつい場合は

5B程度のウキを使用し

ハリスのウキから離して約30センチのところに2Bを1個

さらに50センチ下に2Bをもう1個打ちます

ハリスの長さは竿1本分です

 

遊動を竿0.5~1本分とることになります

 

このくらいの重たい仕掛けで

しっかり狙った棚にサシエサを安定させることができればよいでしょう

 

海が穏やかな場合や

少しなれてこれば

4B→3B→2Bとウキの浮力を落としていき

これに対応するようにガン玉も軽くしてやります

 

2段打ちにするのは

この方が早く仕掛けがなじみ安定するからです

状況によっては

チモト近くにG5~G3程度を追加したり

針に近い方のガン玉の位置を針側にずらします

 

次にフカセ釣りの基本中の基本である

コマセとサシエサの同調です

 

地の御前島の場合は

足下から水深もあり

潮通しもよいので

いきなりコマセを遠投しないことです

また、いきなり潮流の中に直接入れないことです

 

これはチヌを沖に散らさないためです

できるだけ近くに寄せて食わせることが

数を稼ぐコツです

 

打ち方としては

足下を中心に

潮のよれや引かれるところに入れます

 

サラシの場合はタイミングを見て

磯際に吸い込ませるようにすると効果的です

 

ここから仕掛けはやや沖目に投入して

磯際近くまで仕掛けを引いてきて

適度な糸ふけを作りながらなじませていくのです

 

サシエサのなじみが確認されたころに

少しラインを引いて誘いを兼ねたライン修正をしてやります

 

これを繰り返しながらコマセが流れる方向に

仕掛けを送り込んでやるのです

 

水深があり

竿1本以上の棚を狙う場合は

やたらめったらウキにかぶせるようにコマセを入れないことですね

肝心なのは海中の狙った棚付近で

コマセとサシエサが一致するように常にイメージしながら釣ることです

 

この読みというかイメージどおりに釣ったチヌこそ

G1な1尾ですねー

この食わせるまでがチヌ釣りの醍醐味といってもよいでしょう

 

チヌの料理方法ですが

チヌは独特の臭みがあります

この臭いをヨシとするムキと・・・苦手という人もあります

 

しかし、一般的には喜ばれる魚です

釣ってすぐに血抜きをしてすぐに冷やして持ち帰れば臭みも少なくなります

造りにする場合はなるべく早く食べる方がよいと思います

魚によっては少し寝かせてからの方がうまい場合もありますが

チヌはできれば釣ったその日がよいでしょう

 

他には塩焼き、煮付けなどにもできますが

独特な臭みを取るために

香辛料などを使って下味をつけて

フライやフライパンで焼いて

ポン酢やタルタルソースでいただくと最高なんですよ

 

好みにもよりますが

汁や煮付けるよりも

焼くかフライ系の方が私は好きですねー

 

また、ひと手間加えて

三枚におろした切り身を

昆布ではさんで一晩寝かせたり

味噌とみりんで付けておくなどすれば

またぜんぜん別物になりますからねー

 

これはどの魚にも使えますから

一度試してみてください

 

冷凍保存する場合は

必ずエラをはずすことです

冷凍でもエラの臭みが身全体にまわって台無しになります