親愛なる山ちゃん
2014年12月15日
今日は悲しく残念なお知らせを
ここに報告することにしました
釣りが好きで好きで
いつも私と一緒に各地を飛び回り
実の弟のようにしていた彼のことだから
そしてG1創立時からのメンバーでもあり
あえてここに報告し
関係があったみなさんと
謹んで追悼の意を
表したいと思います
山ちゃん
出会いは
職場の後輩として入ってきた時だったな
純粋無垢で
何色にも染まっていない
こんな世の中に
よくもまー
こんな清らかな青年がいたものだと
男の自分が一目ぼれしてしまうような
そんな山ちゃんだった
すぐに子分にしてやろうと決めたんだ
おれたちは相性も良く
遊びに行くときはいつも一緒だった
あのころはまだ釣りだけじゃなくて
今日は野球だ、明日はゴルフだ
次は船舶免許取ってジェットスキーだってなー
おれにないしょで
ジェットスキーを購入したって
言ったときは驚いたぞ
物静かで口数が少なくて
どちらかというと慎重派な山ちゃんだけど
時々でっかいことやらかして
まわりをびっくりさせる
とぼけて大物を釣ったりしてなー
釣りも朝な夕なに
見境がなかったなー
職場のすぐそこが宍道湖だったもんだから
昼休みに弁当食い食い釣りしてて
上司に大目玉をくらったこともあったっけ
特にはまった磯釣りでは
九州は男女遠征
四国だ瀬戸内海だって
ずいぶんいろんなところへ行ったもんだ
おれが鮎釣りするっていえば
すぐにはじめて
最近では鮎釣りがメインになっていたなー
けっこうめちゃくちゃやっていたけど
すごく楽しかった
山ちゃんも30歳が近づくと
そろそろ嫁さんもってなー・・・
そういう心配もしていたんだ
お父さんやお母さんも
心配しておられたんじゃないかやー
なんせおれと
ほとんど行動を共にしていたんだからな
おれも
こんな純粋な青年を
こんな道楽な道に引きずり込んだんじゃないかと
責任、感じとったで
そいでも
よろこんでついてくる山ちゃんが
かわいくてしょうがなかったなー
男兄弟がいなかったおれにとっては
最愛の弟だったよ
うちにもしょっちゅう遊びに来て
家内が作って出すものは
いつもうまいうまいって
カサカサーって豪快に平らげてなー
気持ちがいいのなんの
山ちゃんのやさしい性格に
うちの3人の子どもたちも
「兄ちゃん、兄ちゃん」って慕ってなー
「今度は兄ちゃんいつくるか」って
せがまれて大変だったよ
そんなころ
奥さんの牧ちゃんと出会って
山ちゃんは
人一倍シャイなもんだから
自分の気持ちをどう伝えるんだろうって
それはそれは
やきもきして見守っていたんだぞ
そして、牧ちゃんも
さぞかし心配していたんだと思うで
結婚式のスピーチで
おれ
「よくぞオレの山ちゃんを解ってくれてありがとう」
ってなー
牧ちゃんにお礼を言ったもの・・・
最高の奥さんに出会ったじゃないか
二人の良い息子にも恵まれて・・・
そのころから山ちゃん
少し家庭中心になって
おれからは少し離れていったかなー
少し・・・
いやいやかなりなー
おれとしては寂しく思ってしまって
今思えば
おれの最愛の弟を
相棒を家族を
奥さんや
子どもたちに
とられてしまったような・・・
実は嫉妬していたんだなー
その裏返しが
時には
山ちゃんにきつく当たったり
あえてそっけない態度になったり
そんなときもあったかなー
そんなことを
山ちゃんも察してか
G1をやめたいって・・・
なかなか結果も出ないし
一生懸命やっているメンバーにも
自分がいたら申し訳ないって・・・
おれもショックでなー
いったんは引き止めたんだが
それもそれぞれの道だからなーっと思って
でも
幸せな山木家を
いつも見守っていたんだ
そんなころだった
元気が代名詞で
病気なんか無縁だと思っていた山ちゃんの身体に
異変があるって聞いたのは
昨年の10月のことだったなー
最初は
まー直ぐに「なんともなかった」って
帰ってくるものだと思ってた
そう信じていたんだよ
それが入院することになって
そしてその年の暮れごろに
重大な病気だって知らされた時はショックだった
信じられなかった
早くに受け入れることができなかった
治療は過酷で
辛かったことだろー
それでも山ちゃん
「生きたい」って
「必ず治りたい」って
おれが行くと
いつも涙を見せるもんだから
おれも辛かったなー
正直な
一緒に泣いたなー
いったんは
治療の経過もよくて
今年の秋口には退院したって
家に報告に来てくれて
これで大丈夫って
だれもが思ったものだよ
それが再入院
今から(病院へ)行ってくるって
また、家によってくれて
そこでも
また、一緒に泣いたなー
でも「がんばる」って
こんな貴重な体験は
お前にしかできないからって
治ってからの
笑い話になるからって
筆不精な山ちゃんに
日記を書くようにすすめたのは
つい、先月末のことだったじゃないか
たまたま奥さんの牧ちゃんも一緒で
おれが最後にプレゼントした
山ちゃんカラーの
ブルーのボールペンを
二人して泣いて喜んでくれて
また三人で泣いたなー
それがついこの前のことだったのに
まさか急にこんなことになるなんて・・・
本当は
毎日でも話に行ってやらんといけんだったに
忙しさにかまけて
行ってやれんだった
ごめんなー
山ちゃん
おれとの約束を守って
あれから
日記、毎日、書いていたんだなー
身体がえらかっただろうに
奥さんにそれを
手渡されて
読んでやってくださいって・・・
涙で
よく読めんかったぞ
でも
家族への感謝や
何よりも「生きたい」って
願いがつづられていたな
子どもたちも
まだ5年生と3年生だもん
うちの子どもたちがそうだったんだから
お父さんのことが
本当に好きだったんだなー
会いたくて会いたくて
それでも無菌室の病棟へは
子どもたちは制限があって
寂しい思いをしていたんだろう
病院からやっと帰ってきて
いくら呼びかけても無言の山ちゃんに
二人の子どもたちが
両脇に添え寝して
山ちゃんから離れんもの
子どもたちや
家族を大事にしていたんだよなー
ほんとうに
そう思ったよ
山ちゃんとの楽しい思い出は
つきんな・・・
これからは
山ちゃんの分まで
二人の子どもや家族を
見守っていこうと思う
よくがんばったなー
えらかっただろー
おつかれさん
そうそう
奥さんから聞いたんだが
冗談で
「自分の葬儀にたくさんきてくれるかなー」
って心配していたんだってなー
みんな来てくれたで
会場に入りきらんほど
半分は席がなくて
立って弔問されていたよ
山ちゃんの人柄や
年代を問わない
人脈の広さだねー
感謝だぞ
あえておれも
サヨナラは言わんぞ
また向こうで相棒を組んで
飛び回ろう
しばしの別れだ
山ちゃん安らかに・・・
享年46歳
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