ヒラマサ自己記録更新の詳細・・・その2

2025年05月30日

さて、前置きが長くなってしまいましたが
「なぜわざわざ九州まで遠征するんだ?」というところの
わたしの想いをまずは語らせていただきました

今シーズンは4月に入ってもいっこうに春マサの情報が入ってきません
どうかなー、どうかなー、って心配していたところへ男女、五島、平戸方面へ遠征が多い釣友から
「今、デカイのが回ってるぞ」との情報が・・・
するとメーターオーバーで10キロを軽く超えるヒラマサを手にした
彼の画像がフェースブック記事で飛び込んできます

おおーすげー。これは行くしかないわー

ゴールデンウイーク前半に振替休日を絡めて単身西へ向かいます

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場所は長崎県平戸市宮ノ浦。ここははじめて挑戦するフィールドです

4月28日の深夜に自宅を出発
29日の午前中に渡船基地に到着しました

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今回お世話になるのは「浜本釣りセンター」
はじめてですがとても親切にしてくださいました
ありがとうございます

船長とは29日の11時に約束していて
他の4人組のグループと一緒に正午前に港を出発しました

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釣友の事前情報の通り
今、ヒラマサのアタリがあるのは「上阿値賀島」の「西の鼻」とその周辺1・2箇所だけだと・・・
船長からも同じコメントが聞かれます

「他の渡船も来ているので、行ってみないとわかりませんねー。ちょっとウネリもまだ高いし」

わたしははじめてなので全く様子もわからず、全てを船長にお任せします

まずは4人組を大本命の「西の鼻」へ船着けします
ここは同じ渡船のルアーの釣り人が先に上がっておられてキープしてあったようです

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荷物渡しのサポートをして次にわたしの番です

ここからやや北方向になるのかなー
まだ大きなウネリが打ち寄せるポイントに2人の釣り人が竿を出しています
他の渡船のお客さんのようです

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船長がその釣り人に交渉してくれて
午後3時に帰られるということで入れ替えで上がってもOKが出ました
磯上がりもサポートしていただいて助かりました
ありがとうございます

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先人のお二人も上カゴ仕掛けで大ヒラマサ狙いです
早朝からの釣りですがヒラマサらしきアタリは1度もないとのことでした
しばらく見させてもらっているとウキにアタリを出すのはイサキです

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ウネリで出来たサラシの先で直ぐにイサキが食いついてきます

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ヒラマサの気配がないと判断されたのか
早めに竿をたたんで釣りを終了されました

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わたしは、勝負は翌日の朝マズメだろうと考えていましたが
潮の特徴をつかんでおきたいのと
久しぶりのタルカゴ仕掛けなので
ちょいとならしておきたいのもあります

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撒き餌も効いていますからねー
いつ来るかわかりません

ゆっくりペースではありますが
夕マズメまでやってみましたけども
本命らしきアタリはありませんでした

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ガチャガチャするイサキを避けようと
自作・独自システムのポコポコウキでウキ下を矢引程度にしていましたので
イサキは交わすことができていましたが
本番は明日です

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出港前に携帯コンロを忘れてきていたことに気づきましたので
今回は定番のもつ鍋煮込みラーメンは無し
菓子パンやソーセージで腹を満たして早々に寝袋に潜り込みます
今回は夜釣りは封印して大型ヒラマサ一本勝負です

4時に起床
撒き餌のボイルを絞って水分を抜きます
仕掛けのチェックをして準備万端です(・・・のつもりでした)

5時になるとうっすらしてきますかねー
まだ暗いですが撒き餌を開始します
足元にも入れていきますが干潮の潮止まりで
流れがはっきりしません
ウネリも穏やかになってサラシもありません

付け餌には反応がありませんが
沖にも撒き餌をコンスタントに入れていきます

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6時ごろになると上げ潮が安定してきたのか
沖に向けて押し上げるような流れが出来てきました
するとドクロの10数メートル沖辺りがモヤッとしたように見えました
集中して同じ辺りを見ていると今度はバシャンっとヒラマサが尾びれを返すのがはっきり見えました

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おおーおるがや、おるがやー
こりゃーデカイぞー

はじめての場所で半信半疑で手返しを繰り返していましたが
一気に興奮度はMAXに
ドキドキする気持ちを押さえながら流していた仕掛けを直ぐに回収
来るかも、来るかもって、手が震えるほど興奮しているのが自分でも妙な感じ
落ち着け、落ち着け

いつもより丁寧に撒き餌をドクロに詰めて
姿のよいボイルを2尾よってこれも慎重にセットします

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集中力も高まってきました

がま磯 我夢者アルティメイト 南方Sをスパッと振り抜くと
ドクロが想定どおりのポイントへ着水します
タイミングを見計らって竿をあおってドクロの中の撒き餌を抜きます
このアクションでドクロ→ポコポコウキ→付け餌が一直線になるように整えます
まだ目視できる撒き餌のボイルとポコポコウキが重なります

よし決まった!

今、自分が思うところの理想的な形で仕掛けがセットされました

来るかも、来るかも・・・ほーらキター!!!!

マジかや・・・本当に来たわ!

ラインが潮飛沫を上げるかの勢いで一直線になっていきます
リールをシャットベールで構えているわたしですが
そのスピードと強烈な引きにとても竿を起こすことはできません
とっさにベールを開いてラインをフリーで走らせます

メーター級となるとアタリをとらえてリールを巻くなんてことはできません
瞬時にオープンベールにしないと身体ごと引き込まれるほどの強い引き

これが見えていたヤツなのか

引きの強さの体感から・・・こりゃー自己記録更新だわ、と確信

どのくらい走られたのだろう
ラインの勢いは弱まらないまま太仕掛けを信頼してベールを戻します
ギュギューっと竿に荷重が伝わって大きく弧を描きます

身体が持っていかれそうになるので磯の窪みに身体を沈めて耐えます

リールを巻くことも出来ませんが
相手も息を切らせているのか止まったままで一瞬静寂の時を感じました

とるぞー

なんとかわずかながらリールが巻けます
しかしその分またきつく締めていたはずのドラッグが逆転してラインが出されます

秋のようなスピード感は確かに弱いかも・・・

それでもこの重量感は自己記録更新魚に違いない
巻いては出されての攻防を何度か繰り返していると
巻いている距離が多くなってスプールのライン量が戻ってきます

焦るな、焦るな、と自分に言い聞かせて
いつもよりもゆっくり、ゆっくり

と言うのもやっぱり秋よりもスピード感がなく
不意に方向を変えて走ったりがなかったように思います

それでもいよいよ磯際に近づいてくると
まだまだ余力を残しているようで
ドクロが見えても何度も何度も潜ります

そしていよいよ白く横たわる魚体が海中ににじみます

デカイわ

やったかも

そのときです
あら?タモわや!
いやいやしっかり準備して挑んだはずだったのに
タモを上の方へ置いたままにしています
ありゃーどうするだやー

単独釣行の多いわたしですから基本中の基本の備えですがねー
やらかしています

そこからです
ヒットしてからいったん浮かすまでの時間よりも
ここからの時間が長かったように思います

とにかく完全に弱らせて海面に浮いて動かなくなるまで時間をかけよう
磯際にラインが触れないように細心の注意を払いながら魚を弱らせます

よし今ならいける

いつでもラインが出せるようにしながら
磯をそろり、そろり上ってタモを取りに行きます

なんとかタモの柄をつかんで磯際に駆け下ります

よっしゃーやったぞー
完全に弱らせたことと凪になっていたこともあって
なんなく一人で取り込みに成功
とうとうやりましたよー

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長さは微妙ながらも重量は10キロ超えは間違いないと確信
重たくて磯際から引き釣り上げるのも一苦労

なんとも言えない充実感と達成感に浸りますが
釣り人の性(さが)ですかねー
まだもっとデカイのが来ているかも・・・

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計測と魚の処理もしないと
ああー画像もいいのを撮っておかないと・・・
でも直ぐに次のヒラマサが食ってくるかもしれない

てなことでたいした画像も撮れないまま仕掛けを投入します

しかしヒラマサらしきアタリはこの一回だけでした

正にワンチャンス

昼前に船長の計らいもあって
「西の鼻」の4人組さんが帰られるというので入れ替りで上げてもらいました

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上阿値賀島の角地の離れ岩とあって潮通しは抜群
雰囲気もありますねー

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4人組の皆さんは合計で5回のヒラマサらしきアタリがあったものの
1本も釣り上げることが出来なかったそうです

本命潮が流れる磯際に大きな出っ張り瀬があって
どうやらここに逃げ込まれるようです
わたしも竿を出してみましたが
確かにこの瀬は厄介だと思いました

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でもここが別格だと言うのはわかります
今シーズンは絶好調で10~20キロクラスのヒラマサが何本も仕留められていて
小さくても7キロ、8キロクラスだと言いますから
やっぱり本場であることは間違いないですねー

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途中で潮変わりの時間帯もあって左右どちらの潮でも釣りができましたが
らしきアタリがないまま16時の納竿となりました

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今回の釣行で唯一のアタリがモノに出来てよかったですー

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さて、また長い道のりを島根まで帰っていかなくてはなりませんが
福岡の太宰府にいる野球娘に連絡を取って
一泊泊めてもらって翌日ゆっくり帰ることにしました

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その夜は本場のもつ鍋を娘と囲んで
わたしは普段ほとんど飲まないビールで自己記録を祝いました

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最高ですー

まだまだ上には上がありますけども
まだまだ、これからも自己記録更新の挑戦は続きます

楽しいです

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釣りは 少年の 心で

 

自己満足

自画自賛

【ヒラマサの実寸】
長さ 117、0センチ(前回記録108センチ)

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重さ 13、89キロ(前回記録8、84キロ)

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【タックル】
ロッド がま磯 我夢者アルティメイト 南方 S
リール シマノステラ21 20000番
道 糸 東レ 銀鱗 XO ギガンテック 12号
ハリス 東レ トヨフロン 船ハリス 14号
ハ リ がまかつ V2ヒラマサ 15号
たっちゃん仕掛け G1タルカゴ ドクロ 五島ブラック
独自のポコポコウキ システム ウキ下約1m

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