「小島さんは自作ウキ(小島ウキ)を作らないんですか」

という質問をいただきました

 

ありがとうございます

 

ご存知のとおり

私は竹下ウキの愛用者です

このウキと製作者である竹下氏と出会ってすでに20年以上が経ちました

それまで色々なウキを試したり、自作の真似事もしてみましたが

私にはこのウキがピッタリなのです

私のフカセ釣りの歴史は竹下ウキの歴史そのものだといってもよいでしょう

今では切っても切れない間柄なんです

 

 

そして、竹下ウキ以上のものは私には作れないと思っています

 

それは竹下ウキの構造にあります

この竹下ウキの外観(フォルム)は

ある程度の道具と装備がそろっていて

作業に少しなれれば可能でしょう

 

しかし、内部に仕込んであるステンレスの棒の仕込みは

まさに「神業」「巧みの技」としか言いようがない


・写真上は塗装する前の竹下ウキ
・下は完成した竹下ウキ
・中央にあるステンレスの棒が管となる部分でこれにオモリを仕込んで中に差し込む
・竹下氏は上の状態に削ってからドリルで張り出した部分よりも上まで穴を開けるのである
・これがまさに「神業」これが出来る人はそうはいないはず

 

・下の写真はステンレスの棒を仕込んだ状態
・トップ近くまで穴が開いていることがお分かりだろう
・これが竹下ウキの最大の特徴といってもよいだろう
・たくさんの管付ウキが出回っているがこのような構造は他にないだろうと思う
・これが絶妙なバランスと飛び、安定感を生むのである
・釣具店では3,500円前後で販売されているが
  この工程を考えるとなかなか割に合うものではない




私でさえその作業を見せてもらったのは1回きり

別に竹下氏が作業の様子を見せてくれないわけではないのですが

一回見ただけで鮮烈に・・・鮮明に・・・・脳裏に焼きついているのです

 

そして直感的に「これは自分には無理だ」と感じたのです

大方のことは自分で挑戦してみないと気がすまない性格なのですが

これだけは不思議とそうは思わなかった

 

それだけその「業」は想像もつかないほどの「神業」だったのです

 

お分かりいただけましたでしょうか

 

これからも竹下ウキとともに私の釣人生(フカセ釣り)は歩み続けます

竹下ウキの出会いについては次を参考にしてください

G1フィッシングバックナンバー
竹下ウキとの出会い(前編)


竹下ウキとの出会い(後編)

ただ竹下氏も永遠にというわけにはいきません

どなたか竹下ウキ工房へ弟子入りされて

後を継いでくれる人が出ればいいのですが・・・・

そのへんがわたしも心配です

 

(くれぐれも・・・竹下氏が弟子を募集しておられるわけではありません)