タルカゴスペシャルML、Mの全容

2021年08月24日

この秋
ついに
がま磯 タルカゴスペシャルに
追加モデルが加わります

(画像は 昨年発売された Hモデルです)


このほど
がまかつから
秋カタログが解禁となり
その内容を皆様にも紹介できるようになりました

わたしとしても
長い間思い描いていたロッドが
念願かなって実現しました

これで完結です

まずは昨年
MHとHで釣りを出来た感動は
なんともこたえられないものになりました

そして今回追加発表されたMLとM
これはですねー
昨年とはまた違った感動を覚えるのですよ

わたしとしましてはねー
実はこのシリーズの本丸は
このML(2号調子クラス)とM(2、5号調子クラス)にあったのです

というのもですねー
MH、Hはわたしがイメージする通りの素晴らしい出来映えで
タルカゴ仕掛けでヒラマサやマダイを釣るのに最高の仕上がりです

特には島根半島をメインに
70ー80cmクラスのヒラマサを仕留めるために
イメージした言わばスペシャルロッド

わたしがこの釣りイメージで仕上げたロッドが
みなさまにも受け入れてもらえるのか
少々不安ではありました

ましてや
「がま磯」として世に送り込むとなるとですねー
メーカーも慎重にならざるを得ないところでしょうか

そこでこのロッドを世に送り込めるかどうかの鬩ぎ合いのなかで
タルカゴというフレーズの「カゴ」という世間の認識ですよねー
カゴ=硬い、先調子、強い、遠投

タルカゴの釣りをふかせ釣りの延長ととらえている
わたしのイメージと世間とにはギャップがあると・・・

正直なところ
わたしのイメージだけをごり押しして
この企画そのものがこれまでのようにポシャっては
もともこうもありません

本丸だったML、Mをとりあえずは封印して妥協することで
タルカゴスペシャルをまずは世に出す

まあー
開発秘話というかですねー
こういった経緯もあるわけです

それだけ強い思いが詰まっているとも言えます

また、MH、Hクラスは
がま磯 カゴスペシャルシリーズ
がま磯 ヒラマサ天剛シリーズ
がま磯 我夢者シリーズ
がま磯 アルディナシリーズ
などが若干わたしのイメージとは違うものの
代替えとして
また、幅広い釣りスタイルや使用イメージに
みなさまの選択肢として存在しますね

はたまた
他メーカーのラインナップを見ても
同じことが言えるでしょうか



ずいぶん前置きが長くなってしまいましたが
(いつものことですいません)

いよいよ本題です

ML、Mクラスは
がま磯にも他社メーカーを見渡しても
代替えに値するロッドが現存しないところに
わたしの思い入れと夢の実現があったわけです

さらに手返しを早く
さらに快適でリズムよく
さらに、さらにの追究は際限がないのです

小から極小のタルカゴとの相性とバランス
よりライトなタックルへの対応

これまでは
ふかせロッドの2号クラスを
代用していた釣り人も多いと思いますが

0、8とか0、9mmのソリッド穂先となると
いくら強度アップしたとはいえ
穂先回りでタルカゴがガチャガチャすれば
破損のリスクは常にありますね

この事が気になって
思い通りの釣りができないのでは
ストレスにもなります

そして肝心の釣果に大きく影響してくるのです


そうです
タルカゴに特化したロッドを作るなら
このクラスにこそこのスペックが必要なのです

その特徴は
MH、Hの全体のバランスはそのままに
MLは2号程度クラス
過去のグレスペシャルの遠征2号とか
スーパーインテッサの遠征2号をお使いの経験がある方なら
これに近い感じでしょうか

Mはそのままのイメージで2、5号程度クラスとなります

両者ともMH、Hと同様に
我夢者やふかせならアテンダー
マスターモデル尾長のような胴調子ではなく

タルカゴ仕掛けの振り込み時は先調子で
魚が掛かれば徐々に胴に入り
最終的にはがま磯特有の胴に乗って粘って耐える
見事な曲線美でロッド全体がしなるのですよ

ここはがまかつが誇る
最新技術と最新素材の融合でしょうかねー

実際にプロトロッドでのテストでは
ML(2号程度)にあえて8号ハリスをセットして
メータークラスのサメを何度も掛けてねー

メーカースタッフが折れはしないかとヒヤヒヤするなか
強引に締め上げて
胴で耐えて粘って取り込みに成功

これを何度もやってみましたけども
ロッドがブレることなく耐え抜いたのです

強い竿=硬い竿(号数の上の竿)=大物が捕れる竿
とは限らないということです

全体のバランスと
釣り人ひとり一人の釣りイメージと使い方によるのです

また
硬くて、号数の上の竿ほど
釣人自身の体力とパワーも必要となってきます


ML、M共に
穂先がチューブラーの1、3mmを採用しています
ここがタルカゴ専用としてこだわった点ですね

この穂先の径はMHとも同じということです

使用感としては
まずは軽いです
実際の自重よりも
竿全体が穂先までシャッキっとしていますから
バランスのよさを感じます

MとMLとでは持った感じに
さほど差がないように感じますが
長時間持っていても疲れ知らずです

タルカゴスペシャルの見た目の一番の特徴が
このいびつなガイドですねー

わたしが最もこだわった部分でもありますけども

1番ガイドに
強く振り込んでも
ライントラブルが無いように
大口口径のKガイドを採用しています

ML、Mは
さらにライトタックルを想定し
リールも小型になりますから

Kガイドの口径を
MH、Hよりもワンランク小型化しています



さて問題は
この4機種をどのように使い分けるのか
またはこの中からどれを選べばいいのか

迷いますわねー

たかが釣り竿といっても
高価な買い物です

とりあえず1本といったときに
どれを選べばいいのか

あくまでもわたしなりの
使用イメージで紹介していきます

ML(2号程度)
・極小、小のタルカゴ仕掛けに適しています
・タルカゴ仕掛けで沖の沈み瀬に潜む
  大型口太グレや良型尾長グレ狙いに最適です
・餌取りを交わすために超遠投する釣り
・夜のふかせ釣りや大型のウキを使った釣り
・50cmクラスのヒラマサやマダイの数釣り
・タルカゴやライトな底カゴでのイサキ狙い
・女性や高齢者など力がない方に使いやすい
・いなしたやり取りをする(細ラインに対応)
※タルカゴの釣り以外に、夜釣りでのふかせ釣りがあまりにも快適にストレスなく使用できてよかったですねー。1番ガイドの大口口径Kガイドによりラインの送りが驚くほどスムース。夕マズメの大物狙いからそのまま夜釣りに移行するのにこれ1本でこなせるのがいいですねー。メインラインは3~4号がいいと思いますが、2号以下のハリスで食い渋るグレやチヌにも対応。逆に5号以上のハリスで大型のマダイや70クラスのヒラマサまで幅広く対応できそうです。わたしも年々体力が落ちてきていますからこのロッドがメインになるかも。シルバー向けタルカゴロッドとしてもいかがでしょうか。

M(2、5号程度)
・小程度サイズのタルカゴで超ハイスピード手返しに対応
・わたしの中ではこのシリーズの本丸中の本丸
・一般的にはタルカゴ仕掛けでのマダイ、イサキ狙いに最適
※今わたしがメインに1本持つならこの竿です。とも島などでたくさんの釣人で込み合う場所の小型ヒラマサの数釣りにはもってこいでしょう。メインラインは4~5号といったところでしょうか。しかし適合号数を越えた7~8号ハリスで80cm級にも渡り合えることは実証済み。手返しスピードを優先した攻めの釣りを展開するのに超おすすめ。食い渋った場合にハリスを落とす場合にも適応するバランス性能は許容範囲が広く、スペシャルロッドでありながら万能性も秘めている。もちろん夜のふかせ釣りにもいいですねー。

現物が店頭に並ぶのは
9月末ごろでしょうか

待ち遠しいですねー

まずは現物を手にもって
感触を味わってもらってからですかねー

1ヶ月ありますから
自分の釣りをイメージしながら
楽しんでおおいに迷ってください

今年はこの長雨の影響はどうなんでしょう

盆過ぎには
とも島でヒラマサが絶好調の日が続いたかと思ったら

突然ばったり食わなくなったり
安定しませんねー

9月、10月がいよいよ本番です
デカイの釣れるといいですねー