私が代表を努めるＧ1トーナメントクラブも発足して１０周年を迎えました。
釣りトーナメントを志すメンバーたちが集まって発足して現在に至っています。

この10年を振り返ってみるといろいろなことがありました。
今年で第9回となる「Ｇ1カップ磯チヌ選手権」（Ｈ20．４．１３開催）も
メンバーのがんばりと周囲の皆さんの理解と協力のもとに
今年も開催することとなりました。

わがクラブの資格というか
共通の目標としていっていることがあります
それは「年間で最低1回の釣りトーナメントに出場しよう」というものです

そういうと誤解や勘違いもあるものです
「このクラブは釣り技術の高い人たちの集団だ」
「釣りがうまい人しか入れない」
「結果的に一度もトーナメントに参加できなかったらどうなるのか」
「そのときにはやめさせられるのか」
などなどです。

実際に、家庭や仕事、その他さまざまな理由で
Ｇ1トーナメントクラブを去って行った人たちもいます。

資格は釣りトーナメントに興味を持っている人なら
だれでもＯＫです。
釣りの技術の高さ、うまいか、下手かは問題ありません
「出たい、参加したい」という気持ちが素質であり資質なのです。

「取り組んでみたけど今年は一度もトーナメントに出られなかった」
ということは、個々のさまざまな理由で当然あることです。
しかしそうだからといって、気持ちまでなえてしまってはどうしようもありません。
例え大会に出られなくても、例え釣りにいけないという状況があっても
釣りが好きで、楽しいという気持ち、よしトーナメントに挑戦してやろう
という気持ち、その精神が大切だと思うのです。
それが私が言う「Ｇ1」の価値観、心です。

その気持ちがなくなってしまえば
無理していなくてもいいのです
卒業して新たに違う目標や違う取り組み方を
自分で見つけていけばいいのです
それを引き止めたり、阻んだりはしません。

世の中には
メンバー同士の人間関係をわずらわしいと思ったり
クラブや組織、団体になじまない人もいます。

釣りをするのに
だれもがトーナメントを目指すものでもありません。

Ｇ1トーナメントクラブから
どんどんメンバーが去っていくのを見て
マイナスイメージをもつ人もあるようです
「何かあのクラブには問題があるのでは・・・」
とかですねー。

でもどうでしょうか？
趣味の世界なのですから
どんどん人が入れ替わるのも必然的なことだし
私はむしろ自然なことだと思っています
何かに縛られて無理して所属し続けるものでもないですし
自分に合わなければ、自分に合ったものを
また新たに求めればいいし

たくさんの人が入ってきて
たくさんの人が去っていくのが
自然な流れだと考えています

別に喧嘩別れしたものでも
何かもめごとがあって去って行ったものでも
ないのですから
クラブは違っていても
目指すものは違っていても
一度知り合った仲間なのですから
これで人間関係が途切れるものでもありませんね。

そして私は
クラブを去っていった人たちには
「Ｇ1-ＯＢ」としていまでも大切に思っています。
Ｇ1カップにはまず彼らから最優先して案内状を送るようにしています

彼らが何らかの形で連絡してきてくれるのが一番うれしいですね。

昨日、あるＧ1-ＯＢが久しぶりにわが家をたずねてくれました。
そして「やっぱり釣りは楽しいですねー」って言うんです。
昨年は仕事や家庭の事情、自分の健康のこと、いろいろあったようです。
そして帰り際に、「また自分の情勢が整えばＧ1に戻ってきてもいいですか」
っていうんです。

うれしたったですねー。
要はそういうことなんですよねー。

結果よりもその過程を大切にする価値観
それが「Ｇ1」なのですよ。