すごいホームランを見た

2010年07月21日

高校野球島根県大会は

ベスト8を目指して白熱した戦いが繰り広げられている

 

私も休日出勤の振り替え休日をもらって娘と観戦した

 

 

大東を破って勢いに乗る松江工業は

飯南と4-4の延長戦を戦っていた

 

後攻の飯南は9回と延長に入ってからも

再三のサヨナラのチャンスを作りながら

松江工業の粘り強い守りにあと一本が出ずにいた

 

回が進み延長13回の裏

それまでよく守っていた松江工業だったが

2連続のエラーでランナーが出て

さらに四球で満塁

そしてむかえるバターは4番

 

ここでも投手が撃ち取ったかと思われた

ファールフライを2度連続で落とし

いやーな流れ

それでも投手の精神力が勝って

またもファールフライにつまらせた

三度目の正直で今度は捕球しチェンジ

サヨナラ負けをしのいだ

 

そして・・・・

14回表にドラマが待ていた

 

松江工業もランナーをためて

満塁に

そこで6番川島翔一君がバッターボックスに

 

この川島君は長女と同級生で

うちの家から200mも離れていない

小さなころからよく知った子だ

 

スポ少、中学でも息子たちの先輩として一緒にプレーした

地区の野球大会などにも積極的に参加してくれる子なのだ

 

娘と・・・・

「ここで打って勝ったらヒーローだよなー」

「大東戦から調子がいいから打つでー」

 

この試合では8番から6番に打順を上げていた

 

そ・そして無心で振りぬいた打球は

なんと・なんとレフトフェンスを越えて芝生に跳ねた

 

「すごい」

ヒーロー誕生だ

 

試合が延長で長引いたため

試合の行方を気にしながら仕事へ向かった親父にすぐに電話

この親父も私の同級生で幼なじみなのだ

 

「おいやったでー、満塁ホームランだでー」

「そげかやー」・・・と信じられない様子

 

声援ですっかりかすれた声で

「ありがとう、ありがとう」と感激している

そりゃーそうだろう

「明日の新聞は高校野球トップで翔一だでー」

 

松江工業は11年ぶりの夏の大会初戦突破

さらにベスト8へ躍進

 

翔一はおとなしい性格で

スポ少、中学でもそんなに目立つ存在ではなかった

高校野球も最初は続けるかどうか迷っていたほどだった

 

それでもたまたま開催されていた地区の野球大会に参加して

彼の活躍などもあってわがチームは優勝

それがきっかけだったかどうかはわからないが

 

その後すぐに彼は高校野球を続ける決断をしたのだ

 

そして最後の夏

堂々としたプレーは彼の成長を物語っている

 

技術もさることながら

気持ちの成長がうかがえる

ピンチでも動じずにサードの守備を完璧にこなす

強い打球にも身体を張ったプレー

送球はまったくぶれることがない

 

打撃では来た球に無心で喰らい付き

常にフルスイング

 

ここまで決してちやほやされた選手ではないが

自分を信じてコツコツ積み上げた結果

 

普通の高校生が

普通に活躍する

みんなのお手本だね

 

野球がうまいだけではだめだ

勝つだけでもだめだ

 

高校野球は・・・部活動は

人間育ての場でもあるのだ

 

みんなが自然と応援したくなるようなプレー・・・選手

自然と応援したくなるようなチーム

 

これが高校野球だ

 

今日の勝利・活躍・・・おめでとう

 

 

 

 

さて、母校の大社高校は

石見智翠館高校に1-5で敗れた

 
(浜山球場・・・地元大社の応援団・・・超満員・・・・両校とも応援団も最高でした)

 

 

私が・・・・というよりも家族全員が勝手に応援している

智翠館の大志君・・・

この子もとにかく人間として素晴らしい子なんです

 

この大会では堂々の4番

 

さすがです

期待に応えてくれます
(大志君の打席)

 

2回、先制のソロホームランを見せてくれました

 

次は松江工業-石見智翠館との対戦

どちらもベストを尽くしてがんばれ

 

その他の対戦は

出雲西-大田

浜田-浜田商

邇摩-開星

 

23日ベスト4が決まります