質問:ヒラマサと尾長グレ・・・どっちが引きが強いの

2013年11月15日

「ヒラマサと尾長グレとではどっちが引きが強いのか」

という質問をいただきました

ありがとうございます

 

これは山陰地方をホームグランドにしている釣り人にとって

非常に興味深い質問だと思います

 

私も山陰地方をホームグランドにしながらも

幾度となく四国や九州の離島などへ遠征していますが

昼尾長を・・・

しかも60センチを超すような大型を

100も200も掛けた経験があるわけではないので

みなさんにお答えできるような立場にはないと言わざるを得ません

 

しかしながら

今までの経験上

あくまでも私の主観で感じていることとして

お答えさせていただきます

 

姿・形、習性など

全く別物の魚でありながら

磯釣りのターゲットとしての

特にやりとり(獲り込み)において

その強烈な引きと

底瀬に沿って走り逃げ込もうとするところは

共通点も多く

よく似ていると思います

 

私の師匠からも

「ホームグランドでヒラマサをフカセで獲る経験を

たくさん積んでおいたおかげで

離島でのデカ尾長を獲ることができた」(師匠の尾長記録は70.0センチ)

と聞いており

昭和50年代

オキアミを餌にするようになって

山陰地方にヒラマサフィーバーが幾度となく訪れたときの

お話を聞かせてもらったものです

 

ここで誤解してはいけないのは

決して細仕掛けで獲る練習をしたというものではありません

師匠もよく言われるのですが

「細糸症候群になってはならない」

これはいつも肝に銘じていることです

 

当時はラインの性能も

今ほど高くなかったとはいえ

5号、6号のラインで

とにかく竿さばきや

リールの操作

ラインを送り出す量やタイミングを

身体で会得するものです

 

そして本題ですが

どっちが引きが強いのか

 

魚の引きにも

個体差があるものです

同じ長さでも

個体によってずいぶん違うことがあります

 

人間でも100m走が速い人もいれば

マラソンが速い人がいるように

魚も個体差があります

 

ですから

魚の引きを感じると言うのは

抽象的、感覚的なものですから

あくまでも私の主観でということで言いますと

 

今年、宇龍など大社方面で釣れる

体高の幅が広い

側線のレインボーラインから上の部分が

黄金色に輝いたような60センチ級のヒラマサであれば

 

(黄金色に輝く魚体・・・引きが強烈です) 

尾長グレの60センチ級に匹敵すると言っても

よいのではないかと感じています

 

ただしこれを

獲り込みやすいかどうかでみたときには

ちょっと感覚が違ってきますね

 

それは

前日のエントリーで述べた

「ロッドを低く寝かせたやりとり」は

ある程度、魚との距離があってはじめてできることですから

 

磯際や近距離でヒットさせた場合のやりとりなど

ヒットした時のシチュエーションによっては

角度がつきすぎてしまって

一気に足元に潜り込まれる場合もありますから

そのやりとりは

また、別物であり

また、違ったやりとりのイメージをもって

挑まなくてはなりません

 

磯の形状や底瀬の状況など

自然相手のこと

このやりとりというものは

ほんとうに難しいですねー

だから面白いのかもしれません 

磯釣りがね

 

ですから

ある一定の条件を満たす磯において

あえて

フカセ仕掛けで

足元にヒラマサをおびき寄せ

ヒットさせ

獲り込むことは

尾長グレを釣るための

トレーニングだとおきかえることは

良い考えだと思います

 

私も実践しています

 

ただし

ここであえて言わせていただきますが

「ある一定の条件を満たす磯」とは

足元にヒラマサをおびき寄せ

ヒットさせることが可能な条件(魚影や潮の条件などが良い)

ということもありますが

 

それよりも

トレーニングと称して

他のたくさんの釣り人の迷惑になってはいけないということです

みんなが限られた休みをやりくりして

楽しもうと来ているわけですから

 

ヒラマサフィーバーしているさなか

大半の釣り人がヒラマサ狙いで来ていて

いろいろな釣り方や

いろいろなレベルの釣り人が混在するような磯(島)で

トレーニングだと称して

細ロッド、細仕掛けで

半分も獲り込めないような釣りをするのはいかがなものかと

私はあえて問題提起したいと思います

 

その場合は

1グループ1磯(1ポイント)といったような場所を選んでやるべきであり

「自分さえ良ければそれで良し」といったようなモラルが

まかり通るようでは残念でなりません

 

このことは

ある程度は

渡船業者が仕切って

ルール化(例えば曜日で釣りのジャンルを分けるとか、フカセ限定にするとか)

する必要性があるのではないかとも思います

そういう時代なのですよ

 

場所のとり合いや

先陣争いも

渡船運行や磯着時の安全上もよくありませんね

 

釣り人の間で

わずらわしい思いを

だれもがしたくないですからね

渡船業も

サービス産業として

仕切るところはきちんと仕切って

釣り人のニーズに応えるところは聞き入れる

こうしたことが大切ではないかと思います

 

四国方面では

渡船のシステムやルールもしっかりしていて

非常に利用しやすい基地も多いものですが

 

地元では

宇龍の「ごんげん丸」さんは

まだまだ課題はあるものの

常連でベテランも

初めてでビギナーの方でも

公正で利用しやすいシステムを目指す中で

 

非常に人気があり

平日でもたくさんの釣り人が押し寄せています

 

誰よりも先に

自分が一番よい磯に立ちたいという思いは

釣り人だったら誰でもあります

 

私もそうです

 

それでも趣味ですからね

気持ちよく

楽しく

安全で

その上に釣果が伴えば最高ですね

 

今シーズン宇龍には

過去にないほどの回数を釣行しましたけども

いつも気持ちの良い釣りを出来たことは

船長を始め

この渡船を利用される

他の釣り人のご理解とご協力があったからだと

感謝しています

 

そこにはシステムやルールを事前に示し

必要があれば船長がしっかり仕切る

そうした船長の意識によるものだと

私は評価しています

 

今シーズンも

本日が最終日となりました

釣果はいかがだったでしょうかねー

 

ひょんなことから

渡船のシステムなどについても

持論を述べてしまいましたね

失礼しました