竹下ウキの特徴をもっと詳しく知りたい方へ
そのオリジナリティーが新しい釣りイメージを拓く
【竹下ウキのメリット】
- 視認性がよい
- 潮乗りがよい。
- 風、波の影響を受けにくい
- サラシの中でも安定する。
- 遠投性に優れている。特に向かい風に強い。
- トップから飛ぶのでライントラブルなし。
- 感度がよい。
- ウキの交換(ローテーション)が簡単。
- 「誘い」のバリエーションが豊富。
- ライン修正時にポイントの軌道からはずれにくい。
- 遊動によるタナ取りがスムース。
- 仕掛けのなじみが早い。
【竹下ウキの特徴】
- 長さ6センチから最長22センチ程度。(一般的には12センチから16センチ)
- 浮力はマイナス(沈め)から1号程度。
- カラーはレモン(マズメ)、オレンジ、バーミリオンの単色と各カラーのコンビネーション。
- そろばんの玉のようなボディーに細いトップと足が組み合わさった棒ウキタイプ。
- ボディーはそろばんの玉を上下に反り返らせた独特のフォルム。
- ボディーの直径は約20ミリから30ミリ。
- 自立する。
- 引くと潜る。
- 浮力点がトップ側にある。
- ウキと道糸の接点が海中にある。
- ウキとラインの接続は、付属品であるスナップ付きサルカンまたはスナップ付きスイベルを使用する。
- 芯となるステンレスの棒がトップに近いところまで差し込んである。
- 素材はサクラとホウの2種類。大部分はサクラ。
【解説】
メリット1
自立タイプのためトップは非常に視認性が高い。ボディーは浮力点がトップ側にあるため海中に入り込むが、20ミリ以上の直径があり水深2メートル程度は視認できる。特にレモン色は水中でも視認しやすい。気象状況や時間帯によって使い分けるとよい。
単色のタイプ、各カラーのコンビネーションタイプ、ボディー下部の着色タイプなどのカラーバリエーションがある。(特徴参考34567)
メリット234
そろばんの玉を反り返らせたような独特のボディーが海中に入り込むことによって、潮の流れを的確に読むことができる。さらに足の部分と道糸との接点が海中に入り込んでいるので、水中部がアンカーの役目となってウキを安定させる。
このことによって波や風の影響を最小限にする。ウキに任せておけばウキ自体が潮目となるヒットポイントへナビゲーションしてくれるのだ。サラシの流れの中に入ってもふらつくことなく安定して仕掛けを流すことができる。(特徴参考45678910 12)
メリット56
自立タイプでありながらトップ側に重心があり、トップの方から飛んでいく。特に向かい風や横風時にふらつくことなく安定した飛距離とコントロール性に優れている。その秘密は素材と内部の構造にある。サクラ材は素材そのものに比重があるので体積以上に自重があり遠投性能をアップさせる。
また、内部に仕込んである芯のステンレス棒は、トップ先端に程近い位置まで入っており、浮力自体は足部分に仕込む鉛で調整するも、バランスをウキ全体に分散することによってあらゆる条件下でも安定した飛距離とコントロールを可能にしている。
完成形まで削り出した状態から、電気ドリルでウキのセンターにキリを通す加工技術は、まさに神業といってよい。過去にこの工程を一度だけ拝見したことがあるが、この技術だけはだれにも真似できるものではないと思ったほどだ。(特徴参考12 13)
メリット7
感度については感覚的なところもあり、化学的に数値で表しにくいが、国際特許を取得するにあたり専門家が分析したところ、海中で下方向へ引っ張る力が限りなく小さいことが証明されている。釣人として使用した感覚はというと、見た目の体積に比べてすこぶる感度がよい。
このことは過去の釣果実績から見ても証明される。(特徴参考78 11)
メリット8
ウキと道糸との接点はスナップ付きのサルカンのみであるため、ウキの交換はワンタッチでスピーディーだ。ラインを切断する必要もない。現在はウキのサイズや浮力のバリエーションも豊富で、刻一刻と変わる自然条件を的確に攻めることが可能だ。
まさにトーナメント仕様といってもよい。(特徴参考11)
メリット9
管付棒ウキ(自立タイプ)は、引いたら沈む(潜る)という特徴を持っている。この特徴は中通し円錐水ウキタイプにはないものといってよい。この特徴を管付ウキのデメリットととらえる考え方もあるようだが、これこそが、魚にサシエサを食わすメカニズムとなっているのだ。
というのも一般的に誘いとは、ラインを止めたり引いたりして、サシエサを先行して流したり、上下運動させながら魚の食い気を誘うアクションをいう。管付棒ウキでは、このアクションを掛けるとウキ自体が海中に潜り込む。
次にラインを緩めてやるとウキはじわじわと復元し始める。このときにサシエサとウキが微妙に引っ張り合い、ソフトで絶妙な誘いを演出しているのだ。同じ管付棒ウキでも竹下ウキのボディ形状と絶妙なバランスから復元するスピードを遅らせる効果が出てくる。
このわずか数秒の差が「食うか、食わないか」の差となって出るのだ。いったん沈めたウキが復元し始め、海面にトップが出るかでないかのところで、スパッと消し込まれるアタリが妙味に尽きる。
また、この特徴をさらに応用して私が編み出した釣法に 「忍者釣法」「スイッチバック釣法」「ナイアガラ釣法」 がある。いずれもエサ取りや小型のグレをかわして、良型を仕留めるための必殺釣法であり、トーナメントを転戦し勝ち抜くために考案したものである。(特徴参考458 12)
以上の三つの釣法をまとめると、いずれの釣法もハリスにはガン玉を一切使わずに深ダナが探れるのですから、グレは完全フカセでという私の釣りイメージにピッタリマッチしたのです。
私の釣りイメージの中の竹下ウキは、本来ウキが持つ機能に加えてガン玉、水中ウキ、ナビウキを、これ1本ですべて兼ね備えていることになります。まさに、魚がいるところへウキが誘導してくれるかのようなのです。
メリット10
ふかせ釣りにおいて道糸のライン修正が釣果の決め手となることは言うまでもない。しかし風や波、サラシなどの影響を受けて思うようにいかないものである。ラインを修正しようとすれば、思ったポイントに仕掛けを流し込むことができず、せっかくよいポイントに入っていてもずれてしまう事がある。
こんなときに竹下ウキは、ボディー部分と足の部分で潮をしっかりとらえているので、ライン修正時のずれを最小限にとどめてくれるのだ。「潮をグリップ」するという表現がぴったりだ。さらに引くと潜る特徴がかみ合ってグリップ力を増している。横の流れ、横からの風を攻略するのに特に威力を発揮する。(特徴参考458 12)
メリット11 12
ウキと道糸との接続には、スナップつきサルカンまたはスナップ付きのラインスイベルを付属品として使用する。セル玉状のものはラインのすべりを悪くするので使用しない。
また、ウキと道糸の接点が海中に入り込んでいることにより、風、波、サラシなどの影響を最小限にし、深い棚取りの遊動がスムースで早い。比較的軽い仕掛けでも確実に早く深い棚を取ることが可能だ。軽い仕掛けで流せるということは、サシエサを自然に流せるというメリットもある。
海底の起伏が激しいく海藻など障害物の多いポイントで底付近を狙う場合には、根掛かりさせることなく仕掛けを流すことができる。ピンポイントを狙う場合においては、仕掛けがなじむのに要する時間。その間に仕掛けが移動する距離。
それは時間にしてわずか数秒、距離にしてほんの数センチの世界であるが、この差が釣果を大きく分けるのである。(特徴参考4710 11)